徳島大正銀行

株式会社徳島大正銀行

株式会社徳島大正銀行（とくしまたいしょうぎんこう）は、徳島県徳島市を本店に持つ第二地方銀行です。この銀行は、トモニホールディングスの完全子会社であり、通称は「とくぎん」として広く知られています。徳島銀行と大正銀行の合併によって、2020年1月1日に新たに設立されました。この合併は、令和元年の初めての銀行合併としても注目されています。

銀行の概要

徳島大正銀行の本店は、旧徳島銀行の本店を引き継いでいます。システムは徳島銀行のものに統合されており、営業企画や審査業務などの中枢機能が徳島市の本店に集約されています。また、大阪市内には香川銀行などと共同で手形交換業務を行う新たな事務センターが設置されています。銀行のコア業務に関しては、黒字を維持しているものの収益が減少傾向にあり、特に地元の徳島県では人口や企業数の減少が懸念されています。一方で、大阪府では厳しい金融競争が続いています。このような状況の中、合併は経費削減と融資の拡大を狙いとした戦略的な動きとして位置付けられています。

合併後も、顧客の愛着がある銀行名を維持するために、合併前の銀行名を併記しています。また、重点的に営業を行う地域として近畿地方に注力する方針が示されています。

沿革

沿革としては、2018年の3月に両行が合併を発表し、8月には合併の日程が具体化しました。2019年の10月には合併の承認決議が行われ、12月には財務局からの合併認可が下りました。そして2020年1月1日に正式に合併し、株式会社徳島大正銀行に商号が変更されたのです。さらに、2020年9月29日には事業承継支援のためにYamatoさわかみ事業承継機構との業務提携を結びました。

営業政策とサービス

営業面では、四国地方の他の第二地方銀行と提携し、自動機サービスを提供しています。この提携により、四国内の4行で他行利用手数料が無料となる「4 YOU NET」が利用可能です。また、三菱UFJ[[銀行]]のATMでも手数料が無料で入出金ができるサービスを提供しています。

店舗展開

徳島大正銀行は故地の徳島県を中心に店舗を展開しており、全国に81店舗を持っています。内訳は、徳島県に62店舗、大阪府に26店舗、兵庫県に9店舗、さらに東京都に4店舗存在します。合併の影響で店舗の再編が進められ、効率的な運営が模索されています。

不祥事

しかし、銀行の運営を揺るがす出来事もありました。2021年11月には、旧徳島銀行に勤務していた元行員が顧客から約1,500万円を着服する事件が発生しました。この不祥事は顧客からの通報によって明るみに出ました。

まとめ

以上のように、株式会社徳島大正銀行は合併以来、地域経済に貢献しつつも、競争の激しい金融業界でのポジションを確立しようと努めています。将来的には、経費削減や融資拡大を目指してさらに発展していくことが期待されています。

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