恋人の聖地

恋人の聖地プロジェクトの概要

「恋人の聖地」は、特定非営利活動法人地域活性化支援センターが手がけるプロジェクトで、相応しい観光地を選定し、地域の魅力を引き出すことを目指しています。2006年にスタートしたこの取り組みは、観光庁やJTBの後援を受け、国内外のスポットを認定しています。

プロジェクトの趣旨

このプロジェクトの主要な目的は、少子化の進行を背景にした非婚化や未婚化の問題に取り組むことです。センターは、若者が恋愛や結婚を積極的に考えるきっかけを提供し、地域の魅力を高めていくことを目的としています。「恋人の聖地」は、プロポーズにぴったりのロマンティックな場所として選ばれ、観光地の広域連携を図ることで、新たな訪問者を呼び込むことが期待されています。

また、センターは次世代を担う若者に、家庭や結婚の素晴らしさを伝える活動も行い、恋愛・結婚に関するポジティブな情報を発信することで、少子化対策にも貢献しようとしています。

若者の旅離れと地域活性化の必要性

近年、観光地への旅行者は高齢化し、若者の旅行離れが進行していることが指摘されています。1970年代から1980年代にかけての「アンノン族」と呼ばれる若年層が、バブル崩壊後には現象として消えてしまいました。この流れを逆転させ、若者を再び観光地に呼び戻すことがこのプロジェクトの大きな課題です。

選定基準

「恋人の聖地」として認定されるためには、地域を代表する観光施設であること、銘板を設置できるスペースがあること、プロジェクトの趣旨に賛同し、管理主体が明確であることなどが求められます。また、この趣旨に賛同する企業や団体による「恋人の聖地サテライト」も設置されています。

選定委員と親善大使

プロジェクトの選定に関与するのは、著名な選定委員や親善大使で、様々なバックグラウンドを持つ人々が揃っています。彼らは、プロジェクトの広報や情報発信を通じて、恋愛や結婚に対する意識を向上させる役割を果たしています。

今後の展開

2021年9月時点で、国内137カ所、国外4カ所の「恋人の聖地」が選定されており、サテライト施設も62カ所存在します。今後の展開として、既存の観光地をリノベーションし、新たな訪問者層を開拓することや、認定地同士の連携を強化することが検討されています。このプロジェクトを通じて、恋愛や結婚の素晴らしさが広まることが期待されています。

まとめ

恋人の聖地プロジェクトは、少子化や地域活性化をテーマに、観光スポットを通じて恋愛や結婚への意識を高める努力をしています。今後の取り組みが、若者たちの心に響くことを願ってやみません。

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