愛媛県立とべ動物園

愛媛県立とべ動物園について

愛媛県立とべ動物園は、愛媛県伊予郡砥部町にあり、広々とした愛媛県総合運動公園内に位置しています。この動物園は、敷地面積約11.2ヘクタールを有し、西日本の中でもトップクラスの動物園として知られています。他の動物園と異なり、無柵放養式のパノラマ展示を取り入れ、訪れる人々に自然に近い状況で動物たちを観察できる新しい形の展示方法を提供しています。

歴史の背景

とべ動物園の前身は1953年に松山市で開園した愛媛県立道後動物園です。道後動物園は環境問題の影響で、施設の拡張が難しかったため、1988年に現在の地に移転し、新たにとべ動物園としてスタートしました。動物園の運営は1987年に設立された財団法人愛媛県動物園協会が行い、2010年には公益財団法人としての認定を受け、さらなる信頼性を確保しました。

特筆すべきは、1999年に誕生したホッキョクグマのピースです。彼は日本初の人工哺育に成功した例として知られており、現在までに18年以上も生き続けています。また、前身の道後動物園では、世界で唯一ニホンカワウソが飼育されていた歴史を抱え、現在のシンボルマークにもその存在が反映されています。

年表で見るとべ動物園の歴史

• - 1953年: 道後動物園が開園。
• - 1988年: 移転したとべ動物園がオープン。
• - 1999年: ホッキョクグマのピース誕生。
• - 2010年: 公益財団法人として認定。

この他にも多くの動物種が飼育されており、特にレッサーパンダやホッキョクグマ、ライオン、ワオキツネザルなどが訪問者に人気です。2010年までに約170種823点の動物が集まっています。

動物の展示とゾーン

とべ動物園は、12の異なるゾーンに分けられています。これにより、訪れる人々が様々なエリアを探検し、さまざまな動物に出会うことができます。各ゾーンは地域ごとに構成されており、アフリカ大陸やオーストラリア、アジア地域の動物たちが生活するエリアが設けられています。

例えば、アフリカストリートではライオンやキリン、サイなどが見られる一方、オーストラリアストリートにはカンガルーやエミューが飼育されています。ウォーターストリートは水禽類や水生動物のゾーンとして人気です。特にフラミンゴやペンギン舎では独自の魅力を感じられます。

付帯施設とイベント

動物園内では様々な付帯施設やイベントも行われています。展望レストランやカフェも併設されており、訪問者は食事を取りながら動物たちを眺めることができます。また、年間を通じてさまざまなイベントが企画されており、特にペンギンの引越しや誕生日イベントなどが子供たちに人気です。

アクセス

伊予鉄道の「松山市駅」や「いよ立花駅」からは、バスで30分ほどでアクセス可能。車の場合は、松山ICから国道33号を南に進むと簡単に到着できます。周辺には愛媛県総合運動公園やえひめこどもの城もあり、家族連れにとって一日楽しむことができるスポットとなっています。

愛媛県立とべ動物園は、動物たちへの深い理解と環境への配慮を通じて、多くの訪問者に喜びを提供し続けています。

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