愛媛県立
図書館は、
愛媛県松山市堀之内にある県立の
公共[[図書館]]です。その歴史は古く、1903年まで遡ります。
明治33年(1900年)、愛媛教育協会が皇太子御成婚を記念して
図書館設立を決定。明教館を仮の開館場所として使用した後、松山高等小学校(現在の
松山市立番町小学校)講堂で正式開館しました。
昭和10年(1935年)、愛媛教育協会から
愛媛県に移管され、県立
図書館として新たなスタートを切ります。伊予鉄道電気社長の
井上要氏からの寄付金により新館が建設され、同年5月に開館しました。しかし、第二次世界大戦終戦後の昭和20年(1945年)10月、
アメリカ軍に接収されるという困難を経験します。その後、錬成道場や教育会館などを仮の開館場所として使用しながら、県民への
図書館サービスを継続しました。昭和27年(1952年)、元の建物が返還されると、仮開館を経て昭和28年(1953年)に全面開館しました。
昭和30年代には、上浮穴分館が設立され、移動
図書館「いよじ号」によるサービスも開始。県民へのアクセス向上に努めました。
昭和50年(1975年)、
愛媛県政100年を記念して、現在の城山公園内に移転、
愛媛県教育文化会館内に新たな
図書館が開館しました。
現在、
愛媛県立
図書館は、1階に子ども図書室と休憩コーナー、2階に学習室とパンフレットコーナー、3階に一般閲覧室を備えています。4階には「えひめ資料室」があり、
愛媛県に関する貴重な郷土資料、真鍋博氏に関する資料、行政資料、伊予八藩土地関係資料、伊予俳諧文庫などを収蔵しています。5階には多目的ホールがあり、様々なイベントに活用されています。
2023年2月には、老朽化対策、安全性の向上、書架の機能改善、環境改善などを目的とした改修工事が計画され、2024年度に着工、2026年度の完成を目指しています。
愛媛県立
図書館は、創立以来、
愛媛県の文化・教育の中核を担い、地域社会に貢献してきました。これからも、最新の技術やサービスを取り入れながら、より多くの人々に利用される
図書館を目指していくことでしょう。長年にわたる歴史と、未来を見据えた取り組みが、
愛媛県立
図書館の大きな魅力となっています。