愛鷹亮

愛鷹亮は、1989年生まれの静岡県沼津市出身のプロレスラーです。幼少期は野球に励んでいましたが、中学1年で挫折。その後、友人の勧めで柔道を始め、高校時代には静岡県ジュニア選手権で優勝するなど頭角を現しました。

高校卒業後、母子家庭の事情から大学進学を断念し、陸上自衛隊を目指しますが、警察官からのスカウトを受け、静岡県警へ入隊。警察官としての5年間は、交番勤務や機動隊での活動を通して、災害支援や事件捜査など、多様な経験を積みました。逮捕術のスペシャリストとしても名を馳せ、県警代表として大会に出場し優勝を収めた実績も持ちます。

警察官生活に別れを告げ、かねてからの夢であった格闘家への道を歩み始めます。2016年には、Bigbangでヘビー級王座決定戦を制し、初代王者に輝きました。その後はK-1にも参戦し、26戦20勝(8KO)6敗という戦績を残しました。2019年には、K-1クルーザー級王者だったシナ・カリミアン選手と対戦し、劇的なKO勝利を収めたことは大きな話題となりました。しかし、タイトルマッチではなかったため王座獲得には至らず、リマッチで惜しくも敗北を喫します。

K-1での活躍だけでなく、愛鷹亮は数々の困難を乗り越えてきました。2020年には両目網膜剥離の手術を受けながらも、すぐにトレーニングを再開。そして、同年には元AKB48の佐藤すみれさんと結婚を発表するなど、私生活でも大きな転機を迎えました。

2023年12月、K-1選手としてのキャリアに終止符を打ち、プロレス転向を宣言。GLEATに「愛鷹力」というリングネームでデビュー戦を勝利で飾ります。2024年10月には、GLEATに入団。同時にリングネームを愛鷹亮に戻し、新たなステージで活躍を続けています。

愛鷹亮は、格闘家としてだけでなく、人としても素晴らしい一面を持っています。2022年の台風15号による静岡県内の豪雨災害では、母校である東海大学付属静岡翔洋高校でボランティア活動に参加し、被災者への支援物資の配布に尽力しました。この活動は、多くの人の共感を呼び、支援の輪を広げるきっかけとなりました。

警察官、キックボクサー、そしてプロレスラーと、複数の顔を持つ愛鷹亮。彼のキャリアは、常に挑戦と進化を繰り返す、まさに波乱万丈な物語です。柔道で培った精神力、警察官時代に磨かれた忍耐力、そして格闘家としての高い身体能力。これら全てが、彼の強さの源であり、今後の活躍にも期待がかかります。 愛鷹亮の今後の活躍から目が離せません。

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