戸村健次

戸村健次について

戸村健次（とむら けんじ、1987年10月20日生まれ）は、埼玉県日高市出身の元プロ野球選手で、ポジションは投手。また、選手時代にはコーチとしても活躍しました。右投げ右打ちのスタイルで知られています。

プロ入り前の経歴

戸村は小学3年生の頃から野球に興味を持ち始めました。中学までの間、軟式野球をプレーしながら、高校では東京六大学でのプレーを夢見ていました。特に立教新座高校を志望し、勉強に集中したため、最後の大会では野球部のレギュラーにはなれませんでしたが、無事に立教新座高校に合格し、入学しました。

高校では、1年の秋からベンチ入りし、2年時にはエースの座を確保。投球のストレートは最速145km/hを記録し、将来有望な右投手として注目されましたが、全国大会への出場は果たせませんでした。

大学では立教大学に進学し、東京六大学野球リーグに1年生から参戦。春季リーグでは初勝利を挙げ、3年目には完投勝利も経験しました。4年時には通算で10勝14敗、防御率3.18の成績を残し、チームの勝利にも貢献しました。

プロ入りと選手としてのキャリア

2009年のNPBドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから1巡目指名を受け、2010年に入団。プロ入り後の2010年には、一軍デビューを果たし、シーズンでは4試合に登板しました。

2011年には一軍先発ローテーションに加わるも勝ち星を挙げられず、10月には初完投を経験しました。2012年には公式戦初勝利をあげ、その後、ポジションを中継ぎに変更。2013年には12試合で4勝を挙げたものの、安定感に欠けました。

2014年には二軍でのスタートを経て、クローザーに転向。2015年に再び先発に戻り、公式戦初の完投勝利を達成しています。しかし、怪我も多く、2017年にはアクシデントによる緊急登板での勝利が記憶に残っています。2018年には自身が受けた重傷により実戦から遠ざかり、2019年にはシーズン終了後に戦力外通告を受け、現役引退を発表しました。

引退後の活動

引退後は楽天野球団のチーム運営部に所属し、打撃[[投手]]として活動を開始しましたが、頭部に怪我を負ったことでスコアラーに転籍。その後、楽天イーグルスアカデミーコーチを務め、選手育成に尽力しました。

2023年には母校・立教大学の硬式野球部コーチに就任し、選手への指導を継続しています。自身の経験を基に、次世代の選手たちを育てることに注力しているとのことです。

特徴と人間性

戸村選手の特長は、身長185センチから繰り出される151km/hのストレートです。彼の投球スタイルは縦のスライダーやフォークも併せ持ち、一時は被打率が劇的に低下しました。自身は、ロングリリーフを任されることが多く、必要な時に頼りにされていたプレイヤーでした。

私生活では2011年に幼馴染の女性と結婚。尊敬するのは現楽天選手の岩隈久志で、彼から多くの影響を受けたとのことです。戸村選手の情熱と努力は、今後も指導者として次世代に受け継がれていくことでしょう。

もう一度検索