扶桑社

企業概要

株式会社扶桑社は、東京都港区海岸一丁目に本社を置く出版社で、フジサンケイグループに属しています。1984年に設立された同社は、幅広いジャンルの書籍や雑誌を出版しており、特に教科書やビジネス書においてもその名を馳せています。

沿革

扶桑社は、旧フジテレビジョン（現フジ・メディア・ホールディングス）内の出版事業として、株式会社リビングマガジンからスタートしました。1984年に商号を株式会社扶桑社へと変更し、「扶桑」という名前は日本の歴史的な別名に由来しています。1987年には産経新聞東京本社の出版局が設立した株式会社サンケイ出版と合併し、事業を拡大しました。

2000年に出版されたスペンサー・ジョンソンの『チーズはどこへ消えた?』は370万部以上の売上を記録し、扶桑社の名を世に広める一因となりました。また、教育関連では新しい歴史教科書をつくる会が編集した教科書を2001年から出版し、その後も改訂を重ねてきました。

雑誌の発行

扶桑社は、多数の雑誌を展開しており、代表的なものには「週刊SPA!」や「ESSE」などがあります。「ESSE」は特に家庭向けのライフスタイル情報を提供する雑誌で、人気を博しています。また、過去には「Caz」や「月刊SPA!」なども発行していましたが、いくつかの雑誌は休刊となっています。

教科書出版の進展

扶桑社は2001年に新しい歴史教科書を出版し、以後、教育の分野でも活動を行ってきましたが、教科書の採択率は低迷していました。このことに対する反響や批判もあり、2011年度をもって教科書出版事業は完全子会社の育鵬社へ移管されました。これにより、新たな歴史教科書が出版されることとなりました。

メディア関連の出版

また、扶桑社はフジテレビの人気番組の書籍化にも力を入れています。番組関連の本は多方面から注目を浴び、成功作も数多く存在しています。特に『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』は200万部を超えるベストセラーとなり、その人気は不動のものとなりました。

オンラインメディア

2014年にスタートしたオンラインメディア「HARBOR BUSINESS Online」は、ビジネスマンをターゲットにしたコンテンツを提供しています。読者層の基本的な構成や運営方針は改革が行われており、2021年には新規記事の配信を停止しましたが、今もなおその影響力は残っています。

結論

株式会社扶桑社は、設立以来、様々なジャンルの出版物を手がけてきました。教科書をはじめとする教育書、ビジネス書、さらに雑誌の発行を通じて多くの読者に支持されており、その総合的な出版活動は今後も注目されることでしょう。

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