折田翔吾

折田翔吾について

折田翔吾（おりた しょうご）は、1989年10月28日生まれの将棋棋士及びYouTuberです。彼は大阪府大阪市出身で、将棋界では森安正幸七段の門下として知られています。棋士番号は321です。折田は独自のスタイルで、将棋を広める活動も行っています。

棋士としての歩み

奨励会時代

折田は2004年10月に奨励会に入会し、当時は6級でした。将棋への情熱が高まり、2008年には18歳で初段に昇段しました。しかし、プロ棋士を目指すために高校を中退し、将棋に専念することを選びます。2010年には二段、翌2011年には三段に昇段しましたが、2016年3月には奨励会を退会します。この間の三段リーグにおいては、総合成績が69勝111敗という結果でした。

アマ時代

2016年4月26日からはYouTubeで「アゲアゲ将棋実況」として将棋実況動画の投稿を開始し、人気を博しました。また、2016年11月には将棋教室も始め、ファンとの交流を深める場を設けました。2017年12月には全国アマチュア王将位大会で準優勝し、2021年には銀河戦本戦に進出。アマチュア棋士として特筆すべきは、プロ棋士との対局である6連勝を遂げたことです。これにより、棋士編入試験の受験資格も獲得しました。

棋士編入試験

2019年9月、日本将棋連盟は折田が受験する編入試験の日程を発表しました。試験の合格条件は、登場する5人のプロ棋士との対局で3勝を挙げることです。11月25日から毎月1局ずつ対局が行われ、折田は本田奎五段との4局目に勝利し、3勝1敗という成績で合格を果たしました。2020年4月1日付けで四段に昇段し、フリークラスに編入されます。

プロ棋士としての軌跡

2020年にプロ入りし、デビュー戦となる第92期棋聖戦で敗北したものの、すぐに朝日杯予選で初勝利を挙げます。さらに、2021年には第34期竜王戦で優勝を果たし、2022年には連続昇級により五段に昇進しました。

順位戦への参加

2023年の初めには公式戦で11勝1敗という素晴らしい成績を挙げ、5月には第73期王将戦一次予選で藤原直哉七段に勝利し、C級2組へ昇級が決まりました。これらの成果は、折田の実力と努力の賜物と言えるでしょう。

人柄と特筆すべき出来事

折田は非常に親しみやすい性格で、視聴者からは「アゲアゲさん」として親しまれています。また、プロ編入試験の受験料をクラウドファンディングで募ったところ、短時間で目標額を達成し、最終的には520万円以上の資金を集めることに成功しました。これも彼の人望の厚さと、ファンを大切にする姿勢の表れと言えるでしょう。

将棋界における活躍にとどまらず、ネット上でも広く知られている折田翔吾は、今後の成長にも期待が寄せられています。

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