摂南大学ラグビー部とは？意味をやさしく解説

摂南大学ラグビー部：歴史と強さの軌跡

摂南大学ラグビー部は、関西大学ラグビーリーグ戦Aリーグに所属する強豪チームです。その歴史は、1971年に全国高等専門学校ラグビーフットボール大会で準優勝した大阪工業高等専門学校のチームが前身となり、1976年に大学ラグビー部として創部されました。以降、紆余曲折を経ながらも、着実にその力を蓄えてきました。

創部からAリーグ昇格、そして大学選手権へ

創部当初は、Dリーグに所属していましたが、着実にステップアップを重ね、1996年には悲願のAリーグ昇格を果たしました。しかし、2001年にはBリーグ降格を余儀なくされます。その後、チームは低迷期に入りますが、2005年のグラウンド人工芝化、2006年のトンガ人留学生の入部など、学校を挙げたチーム強化策が功を奏し、2007年にはBリーグ全勝優勝を果たし、入替戦で龍谷大学を圧倒し、再びAリーグへ返り咲きました。

2008年には、リーグ戦で5位となり、関西第5代表決定戦で中京大学を下し、初の全国大学ラグビーフットボール選手権大会（大学選手権）出場を果たしました。大学選手権では、1回戦で天理大学を破り、初勝利を挙げるという快挙を成し遂げました。翌2009年には、同志社大学や立命館大学といった強豪校にも勝利し、リーグ戦3位となるなど、目覚ましい活躍を見せました。

AリーグとBリーグを往来する激戦の歴史

その後も、摂南大学ラグビー部は、AリーグとBリーグを行き来する激しい戦いを繰り広げます。2012年にはBリーグに降格しますが、翌2013年にはAリーグに復帰。2017年に再びBリーグに降格したものの、2018年には再びAリーグへと昇格しています。この間、2020年には部員の不祥事により活動停止を余儀なくされるなど、苦難もありましたが、チームは困難を乗り越え、常に前進を続けています。

全国大会での戦績

摂南大学ラグビー部は、全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会で1度優勝（1991年）しています。大学選手権では、通算3試合1勝2敗の戦績を残しています。

2008年：ベスト8（1回戦 ○47-24 天理大、準々決勝 ●7-55 帝京大）
2009年：出場（1回戦 ●19-50 天理大）

数々の名選手を輩出

摂南大学ラグビー部は、数々の名選手を輩出してきました。現在も活躍中の選手としては、主将のサポイ・ヴィリアミ選手（CTB/WTB/FB）や、副将の嶋本大賀選手（CTB）などが挙げられます。また、過去には、日本代表やトップリーグで活躍した森雄祐選手（SH、近鉄ライナーズ所属）や、イオンギ譲選手（No8、キャノンイーグルス所属）、樫本敦選手（HO、近鉄ライナーズ所属）など、多くのプロ選手を輩出しています。

部の組織体制と選手層

現在のチームは、サポイ・ヴィリアミ選手を主将とし、嶋本大賀選手が副将を務めています。FWリーダーは河野秀太郎選手（FL）、BKリーダーは池田翔太選手（CTB）が担当し、チームを牽引しています。また、カストン・マイケルズ選手（WTB）やジョシュア・ナレヴィア選手（CTB/WTB/FB）など、海外出身の選手も在籍しており、国際色豊かなチーム構成となっています。

摂南大学ラグビー部の今後

摂南大学ラグビー部は、今後も関西大学ラグビーリーグ戦での上位進出、そして大学選手権での勝利を目指し、日々練習に励んでいます。過去の歴史と伝統を受け継ぎながら、新たな歴史を築いていく彼らの活躍に、今後も目が離せません。

摂南大学ラグビー部