摂津富田駅

摂津富田駅：高槻市西部の拠点駅

摂津富田駅は、大阪府高槻市富田町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線の駅です。JR京都線（愛称）の停車駅であり、駅番号はJR-A39です。高槻市内にはJRの駅が2つしかなく、そのうちの1つである摂津富田駅は、西部の主要な交通拠点として重要な役割を担っています。

アクセスと周辺環境

摂津富田駅は、阪急電鉄京都線富田駅に非常に近接しており、徒歩で容易にアクセスできます。両駅間には富田商店街が形成されており、多くの商店や金融機関の支店が立ち並び、地域住民にとって生活に欠かせないエリアとなっています。

駅の北口には高槻市営バスのターミナルがあり、関西大学高槻キャンパスや大阪医科薬科大学阿武山キャンパスなど、複数の大学への路線バスが発着しています。多くの学生が利用しており、特に朝夕のラッシュ時には賑わいをみせます。タクシー乗り場も併設されているため、利便性が高いです。南口からは阪急富田駅へも容易にアクセスできます。

駅の歴史

駅名は、かつての摂津国と旧地名である富田村に由来しています。三重県にも「富田駅」が存在するため、「摂津」を冠して区別されています。1924年（大正13年）7月25日に開業し、当初は旅客と貨物の両方を扱っていました。1975年（昭和50年）に貨物取扱いが廃止されるまでは、松下電器産業高槻工場への専用線が設置されていました。

その後、橋上駅舎の完成（1970年）、自動改札機の設置（1997年）、ICOCA対応（2003年）、駅ナンバリングの導入（2018年）など、時代に合わせて駅施設の改良や機能の拡充が行われてきました。2023年にはみどりの窓口の営業が終了し、2024年にはホーム安全スクリーンが導入されるなど、最新の設備も導入されつつあります。

駅構造と設備

摂津富田駅は、島式ホーム2面4線の地上駅です。駅舎は橋上にあり、改札口は橋上中央部とホーム東端の松下口（平日朝と休日のみ営業）の2カ所にあります。松下口は、近隣の企業の従業員や、真如苑への臨時バス利用客が主に使用します。

駅には自動券売機、みどりの券売機、みどりの券売機プラスが設置されており、チケット購入も容易です。駅構内にはコンビニエンスストアやゆうちょ銀行ATMも設置され、利用者の利便性を高めています。バリアフリー対策として、改札内外にエレベーターとエスカレーターが設置されています。また、ホームの屋根を支える支柱には、日本の鉄道開業当初に使用された双頭レールが再利用されているという歴史的な側面も持ち合わせています。

1・4番線は新快速や特急など、通過列車用のホームです。通常は停車しません。

利用状況

摂津富田駅の1日平均乗車人員は、近年は17,000人台前半で推移しています。JR京都線で普通列車しか停車しない駅の中では、かつては吹田駅に次いで多かったものの、近年のJR総持寺駅の開業や周辺地域の再開発の影響で、順位は変動しています。

さらなる発展

現在、摂津富田駅周辺の高架化が検討されており、今後の発展が期待されています。高架化によって、駅のアクセス性や周辺地域の利便性がさらに向上する可能性があります。

まとめ

摂津富田駅は、高槻市西部地域の重要な交通拠点として、地域住民や学生、そして近隣の企業の従業員など、多くの人々にとってなくてはならない存在です。歴史と現代が調和する、活気のある駅です。今後も、地域の活性化に貢献し、発展を続けることが期待されます。

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