摂津市駅

摂津市駅について

摂津市駅（せっつしえき）は、大阪府摂津市千里丘東四丁目に位置する阪急電鉄の京都本線の駅です。駅番号はHK-67で、2010年に開業されました。この駅は、周辺地域の企業跡地を再開発する取り組み「南千里丘まちづくり構想」の一環として設立されたものであり、今後の高架化工事が2023年度から開始され、2033年度に完了する予定です。

環境への取り組み

摂津市駅は、日本で初めての「カーボン・ニュートラル・ステーション」として知られています。このコンセプトのもと、駅の運営にあたって環境への配慮がなされています。具体的には、太陽光発電や省エネルギー型のLED照明を導入しており、駅に関連する二酸化炭素（CO2）の排出量を約54%削減。また、残りの排出量については排出権の購入を通じて相殺することで、名目的ではありますがCO2排出量をゼロにする目標を掲げています。このような取り組みは、環境問題に対する意識を高め、来駅者にも環境メッセージを発信する努力とされています。

駅のホーム側壁には、阪急が運行した環境関連のデザインを反映したイラストが施され、環境情報を発信する広告が掲載されています。地下通路には、当駅の環境活動と「カーボン・ニュートラル・トレイン 摂津市駅号」のイラストを紹介する看板も設けられています。

駅の構造と安全性

摂津市駅は相対式ホーム2面2線の構造を持ち、停留所に分類されるため分岐器や絶対信号機は設置されていません。また、午前7時から午後10時まで駅員が常駐し、安全性を確保しています。開業から1年以内に防犯カメラや多機能インターホン、旅客案内ディスプレイが設置され、より安心して利用できる駅の構築が進められました。

利用状況と地域への影響

2023年における摂津市駅の1日平均乗降人員は約10,792人で、阪急電鉄全線内で63位に位置しています。この駅の開業は地域の再開発に貢献し、周辺には摂津高等学校や市立文化ホール、保健センターなど多くの施設が点在しています。そのため、地域住民にとっても重要な交通手段となっています。

周辺交通とアクセス

摂津市駅周辺は大阪府道や京都府道が通っており、交通の便も良好です。また、駅開業に伴い阪急バスの路線が整備され、JR千里丘駅へ直通する系統が多数運行されています。加えて、当駅から大阪モノレール線摂津駅までは約1キロメートルに位置し、振替輸送も可能ですが乗り換えには一定の距離があります。

未来の展望

2023年度からは「南千里丘まちづくり構想」の第2弾として、摂津市駅を中心にした約2.1キロメートルの区間が高架化される予定です。これにより、さらに多くの利便性が提供されるとともに、駅の利用客数増加への期待が寄せられています。

摂津市駅は、地域の活性化や環境問題への取り組みの先駆けとして、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

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