摂津本山駅

摂津本山駅：神戸の住宅街に佇む、歴史と発展を刻む駅

摂津本山駅は、兵庫県神戸市東灘区岡本に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線（JR神戸線）の駅です。駅番号はJR-A56。神戸のベッドタウンとして知られるこの地域で、多くの乗客が利用する重要な交通拠点となっています。

歴史：岡本梅林と地域の歩みと共に

1935年12月25日、東海道本線の芦屋駅―住吉駅間に開業しました。周辺地域が神戸市に編入される以前は本山村であり、駅設置以前には岡本梅林の梅の開花時期に臨時停留所が設けられていたという歴史があります。正式な駅設置に向けた請願は、電気運転計画発表後に行われましたが、当初は却下されました。しかし、村をあげての請願活動と土地提供などの努力が実り、駅が開業に至りました。開業後も地域の発展と共に歩み、阪神・淡路大震災による被災からの復興、そしてバリアフリー化など、幾多の変遷を経て現在に至ります。阪急電鉄岡本駅との間では、乗客獲得競争の歴史も存在します。特に阪神・淡路大震災後は、阪急電鉄が岡本駅への特急停車を増やすなど、乗客獲得競争が激化しました。

年表：変遷と発展をたどる

1935年12月25日: 開業。
1987年4月1日: 国鉄分割民営化によりJR西日本に移管。
1988年3月13日: 「JR神戸線」の愛称を使用開始。「摂津本山駅前南広場」が手づくり郷土賞受賞。
1995年1月17日: 阪神・淡路大震災で営業休止。2月8日営業再開。
1997年3月8日: 接近メロディー導入。12月4日：自動改札機設置。
2002年7月29日: JR京都・神戸線運行管理システム導入。
2003年1[[1月1日]]: ICOCA利用開始。
2011年～2014年: 橋上駅舎化工事実施。バリアフリー化が実現。
2018年3月17日: 駅ナンバリング導入。
2024年11月（予定）: みどりの券売機プラス導入、みどりの窓口営業終了。

駅名の由来：摂津国と本山村

駅名は、かつてこの地が属していた摂津国と本山村に由来します。既に香川県に「本山駅」が存在したため、「摂津」を冠して区別されました。

駅構造：橋上駅舎とバリアフリー

島式ホーム2面4線の地上駅で、橋上駅舎を有します。普通電車のみ停車し、かつてはバリアフリー化が課題でしたが、2013年に橋上駅舎化工事が完了し、エレベーターやエスカレーター、南北自由通路が整備されました。ホーム有効長は8両分ですが、旧ホームが残っているため、全体では12両分にも及びます。

利用状況：神戸市内における位置づけ

2023年度の1日平均乗車人員は約19,211人です。JR西日本全体で見ると中規模の駅に分類されますが、神戸市内においては重要な役割を担っています。

駅周辺：教育機関と豊かな自然

摂津本山駅周辺には、甲南大学、神戸薬科大学などの教育機関や、岡本梅林公園といった緑豊かな場所があります。また、山手幹線が走り、バス路線も充実しており、生活利便性が高い地域です。

隣の駅

甲南山手駅
住吉駅

まとめ

摂津本山駅は、歴史と発展を刻み、地域住民の生活を支える重要な駅です。これからも、地域社会の発展と共に歩み続けることが期待されます。

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