播磨町立図書館

播磨町立図書館：地域に根ざした学びの拠点

兵庫県加古郡播磨町に位置する播磨町立図書館は、1982年12月に開館した公立図書館です。町役場に隣接しており、円形構造の2階建てという特徴的な建物が印象的です。町村立図書館としては比較的規模が大きく、約14万冊の蔵書を有し、地域住民の学習や読書を幅広くサポートしています。

ジョセフ・ヒコ関連資料の充実

この図書館の大きな特徴の一つとして、幕末に貿易商として活躍した浜田彦蔵（ジョセフ・ヒコ）に関する資料を重点的に収集・保管している点が挙げられます。ジョセフ・ヒコは、播磨町ゆかりの人物であり、彼の生涯や活動に関する貴重な資料は、歴史研究や地域学習において重要な役割を果たしています。図書館はこれらの資料を積極的に活用できるよう整備し、研究者や地域住民に公開することで、地域の歴史や文化の理解促進に貢献しています。

地域貢献活動：調べる学習コンクール

播磨町立図書館は、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。2010年から開催されている「播磨町図書館を使った調べる学習コンクール」はその代表的な例です。このコンクールは、図書館資料を活用した自由なテーマでの研究発表を競うもので、子どもたちの探究心や表現力を育むことを目的としています。2013年からは、図書館の特色を反映して「ジョセフ・ヒコ賞」が設けられ、優秀な作品を表彰しています。このコンクールは、図書館が単なる蔵書保管場所ではなく、地域住民の学習を支援する積極的な役割を果たしていることを示す好例と言えるでしょう。

アクセスと周辺環境

図書館へのアクセスも良好です。山陽電鉄本線播磨町駅から徒歩わずか2分という立地にあるため、公共交通機関を利用したアクセスが容易です。周辺には、播磨町役場（第1庁舎・第2庁舎）、播磨町中央公民館、播磨町立福祉会館、播磨町立播磨小学校など、様々な公共施設が集中しており、図書館と連携した地域活動の展開にも適した環境が整っています。図書館を訪れる際には、これらの施設も合わせて利用してみるのも良いでしょう。

広域貸出サービス

播磨町立図書館は、東播磨地区図書館等連絡協議会や播磨圏域連携中枢都市圏の協定に基づき、広域貸出サービスを提供しています。このサービスにより、明石市、相生市、赤穂市など、近隣の多くの市町に所在する公立図書館との間で相互に資料の貸し出しを行うことが可能となっています。この広域的な連携は、地域住民の利便性を向上させる上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

まとめ

播磨町立図書館は、単なる蔵書保管施設にとどまらず、地域住民の学習支援や地域文化の振興に積極的に貢献する、活気ある図書館です。約14万冊の蔵書、ジョセフ・ヒコ関連資料の充実、地域貢献活動、そして広域貸出サービスなど、多くの魅力を備えています。播磨町を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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