新宿ワシントンホテル

新宿ワシントンホテル

新宿ワシントンホテルは、東京都新宿区西新宿に位置するビジネスホテルです。「S-2計画」に基づいて建設され、新宿三井ビルディング二号館と同時期に開発されました。このホテルは、新宿新都心と甲州街道に挟まれた、特徴的なL字型の土地に建てられています。

概要

「S-2計画」では、約9,500平方メートルの土地が再開発され、タウン開発と野村商事が共同で高層ビルを建設しました。このうち、2階から25階部分を藤田観光が出資する新宿ワシントンホテルが賃借し、1983年12月12日に本館が開業しました。その後、隣接地にタウン開発が建設したビルも同様に賃借し、1986年3月26日に新館が開業しました。これに先立ち、甲州街道沿いには三井不動産が新宿三井ビルディング二号館を建設し、1983年11月に開業しています。

新宿ワシントンホテルの特徴

本館と新館

藤田観光が運営するワシントンホテルチェーンの一つで、本館と新館の2棟で構成されています。それぞれ独立しており、フロント業務も別々に行われています。本館は2016年4月1日に全面改装が完了しました。

サービスと設備

ホテル内には3つの直営レストランがあり、開業時には、鍵の代わりに磁気カードを使うオートマチックフロントシステムを初めて採用しました。また、シングル一泊6800円という新宿地区の大手チェーンでは最も安い料金を設定し話題になりました。本館は新線新宿駅からの地下道「ワンデーストリート」に直結しており、コンビニや飲食店など約25店舗が併設されています。

新館の革新

新館開業時には、ホテル業界で初めて全室にシャワートイレを設置しました。さらに、客室の一室相当分を一口として所有する新しい共有制オーナーズホテルシステムを導入しました。このシステムでは、室料売上の43％がオーナーに還元されます。

本館の所有

本館は、2003年にユナイテッド・アーバン投資法人が取得し、2010年に追加取得しています。

宿泊施設

本館と新館を合わせて総客室数は1,633室です。

客室の種類:

シングル
ツイン
ダブル
トリプル
レディース

レストラン

カフェ＆バーバロン（本館3階）
マンハッタンテーブル（本館25階）
ステーキ＆しゃぶしゃぶ ふじた（新館1階）

新宿三井ビルディング二号館

三井不動産が建設した、地下4階、地上16階建てのオフィスビルです。土地と建物は日本ビルファンド投資法人が所有しています。

敷地内施設

新宿韋駄天尊

ホテルの北西に位置し、野村専太郎・ます夫妻の銅像が設置されています。

参考文献

「S-2計画 新宿ワシントンホテル・新宿三井ビルディング二号館」『建築文化』1984年3月号
「新館完成が新宿ワシントンホテルのグランドオープンを位置づける――新宿ワシントンホテル新館 東京・新宿 」『月刊ホテル旅館』1986年7月号

外部リンク

新宿ワシントンホテル
新宿ワシントンホテル商店会
* 新宿ワシントンホテル (@Shinjyuku_W_H) - X（旧Twitter）

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