新潟県立歴史博物館

新潟県立歴史博物館

新潟県長岡市関原町に位置する新潟県立歴史博物館は、新潟県の多様な歴史と文化を深く掘り下げ、紹介することを目的とした施設です。2000年8月1日に開館したこの博物館は、縄文時代という太古の昔から現代に至るまでの新潟の歩みを、幅広い視点から展示しています。

設立の背景と経緯

博物館の設立計画は、1991年の基本構想策定に遡ります。翌1992年にはその構想が公表され、具体的な計画へと進展しました。1994年には基本計画が策定されるとともに、長岡市関原地区（当時、テーマパーク「スペースネオトピア」の建設が進行していたエリアに隣接）が建設地として決定しました。こうした準備期間を経て、2000年に待望の開館を迎え、新潟県の歴史・文化を専門に扱う博物館としてその役割を担っています。

多彩な常設展示と企画展

新潟県立歴史博物館の核となるのは、多角的なテーマを扱った常設展示です。主な常設展示として、「新潟県のあゆみ」では古代から現代までの新潟県の通史を辿ります。「米づくり」では、日本の食を支える新潟の稲作文化と、そこに関わる人々の知恵や苦労を紹介。「雪とくらし」では、豪雪地帯である新潟ならではの、雪との共存の中で生まれた生活様式や工夫に焦点を当てています。また、特に力を入れているのが縄文時代に関する展示で、「縄文人の世界」では彼らの精神世界や暮らしぶりを、「縄文文化を探る」では研究の最新成果などを通じて、新潟における縄文文化の奥深さに迫ります。

これらの常設展示に加え、年間を通じて趣向を凝らした企画展示を年間4回開催しており、特定のテーマや時期に合わせた内容で来館者に新たな発見と学びを提供しています。

専門分野を網羅するスタッフ

当館には、様々な専門分野を持つ研究者や学芸員が在籍しています。考古学、古代史、中世史、近世史、近代史といった歴史分野に加え、民俗学や博物館学の専門家もおり、それぞれの知見を活かして展示の企画、資料の収集・研究、普及活動などを行っています。こうした専門性の高いスタッフの存在が、博物館の質の高い展示や教育活動を支えています。

利用案内

開館時間：9時30分から17時00分まで（入館は16時30分まで）
休館日：月曜日（ただし月曜日が祝日の場合は翌日が休館）、年末年始（12月28日から1月3日まで）
観覧料：
一般：520円
大学生・高校生：200円
中学生以下：無料
※20名以上の団体には割引があります（一般：410円、大学生・高校生：160円）。
※企画展の観覧料は別途定められています。
駐車場：一般車両用184台、大型バス用5台、身障者用4台が利用可能です。

交通アクセス

公共交通機関：JR長岡駅大手口7番線より越後交通路線バスに乗車し、約40分。「博物館前」バス停で下車すぐです。
* 自動車：関越自動車道・長岡インターチェンジから約5分です。

周辺施設

博物館の周辺には、国営越後丘陵公園や長岡技術科学大学、長岡造形大学といった施設があります。また、新潟県立近代美術館や、馬高遺跡・馬高縄文館など、地域の文化や学びに関連するスポットも点在しており、併せて訪れることで長岡エリアの魅力をより深く体験することができます。

新潟県立歴史博物館は、地域の歴史と文化を学び、未来へ繋ぐための重要な拠点として、多くの人々に利用されています。

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