日本アマチュア無線連盟

一般[[社団法人]]日本アマチュア無線連盟（JARL）

一般[[社団法人]]日本アマチュア無線連盟（JARL）は、アマチュア無線愛好家を中心に組織された非営利団体です。英文略称から「ジャール」とも呼ばれています。

概要

JARLは、日本におけるアマチュア無線の健全な発展をはかり、無線科学や文化の向上に寄与することを目的に活動しています。会員種別は、アマチュア局開設者である正員（個人・社団）、アマチュア無線に関心を持つ准員、正員と同居する家族会員、JARLの趣旨に賛同する賛助会員に分かれています。

正員になるにはアマチュア局の開局が必須であり、コールサインが必要です。免許が失効すると、個人は准員へ変更、社団は退会となります。2022年3月7日現在、会員数は正員52,794名、社団会員1,337団体、家族会員1,208名、准員10,737名、合計66,076名です。

JARLの標章は、アンテナ・コイル・アースの記号と頭文字を組み合わせたもので、世界中の同種団体と共通のデザインです。会員は、この標章をアマチュア局やQSLカードに掲示できます。

かつてはQSLカード交換のためにJARLへの入会が必須でしたが、近年はeQSLなどの無料サービスの普及により、入会の必要性は薄れています。

業務内容

JARLは、以下の事業を行っています。

1. 電波利用に関する調査研究、知識の普及、技術向上、講習会開催、広報活動
2. 電波利用秩序維持、電波利用環境整備
3. 機関誌、無線関係図書の発行・頒布
4. 災害に備えた非常通信訓練、災害発生時の非常通信実施
5. 国際アマチュア無線連合(IARU)の日本支部としての活動、海外団体との提携
6. QSLカード・SWLカードの転送事業
7. アマチュア無線に関する建議

QSLビューローを運営し、QSLカードの転送を行っています。

定款・規則

JARLの目的、組織、活動に関する根本規則は、定款および規則に定められています。

[定款]]: [https://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-A_kitei/teikan.pdf
規則: http://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-A_kitei/kisoku.pdf

組織

社員総会: 会員から選出された社員で構成される最高意思決定機関。活動方針や予算計画を決定します。
理事会: 社員総会の決定に基づき、業務の意思決定および遂行を担当します。会長、副会長、専務理事などが選出されます。
事務局: 総務部、会員部、非常通信センター、国際課などの部署があり、JARLの運営実務を行います。
委員会: 理事会を補佐する専門委員会が設置されています。
地方本部・支部: 各地域に地方本部、都道府県に支部が置かれ、地域に根ざした活動を展開します。
JARL登録クラブ: 各支部の下に、アマチュア無線クラブをJARLに登録できます。

沿革

JARLは、1926年に任意団体として結成され、1959年に社団法人化、2011年に一般[[社団法人]]へ移行しました。

戦時中の活動停止、戦後の再開、保証認定制度の実施、技術研究所の設置など、アマチュア無線の歴史とともに歩んできました。

近年では、会員減少や財政難、終身会員制度の問題、寄付金流用問題など、様々な課題に直面しています。

抱える問題点

近年、JARLは以下のような問題を抱えています。

会員減少と財政難
会員サービスの低下
QSLカード転送の遅延
終身会員制度の問題
PLC容認問題
阪神淡路大震災の寄付金流用問題

これらの問題に対し、会員からの批判や疑問の声が上がっています。今後のJARLの活動が、アマチュア無線家の利益にかなうものとなるか、多くの会員が注視しています。

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