日本国土開発

日本国土開発株式会社（JDC Corporation）

日本国土開発株式会社（JDC Corporation）は、日本の総合建設会社（ゼネコン）であり、対外的には「日本国土」や「国土」と略称されることがあります。1951年に国策会社として設立されて以来、建設機械の賃貸から土木工事の請負、そして総合建設会社へと発展を遂げてきました。建設業許可番号は国土交通大臣許可 特定建設業 第1000号です。

概要

1951年4月、当時の内閣総理大臣吉田茂の提唱のもと、実業家である高木陸郎によって土木工事の機械化施工を開拓・普及させる目的で設立されました。当初は建設機械の賃貸事業からスタートしましたが、その後、土木工事の請負へと事業を拡大し、総合建設会社としての地位を確立しました。

歴史

1951年： 資本金1億円で設立。本社を東京都中央区日本橋茅場町に設置。
1957年： 日本初となるリッパを米国から導入し、東京電力横須賀火力発電所工事でリッパ工法を確立。
1961年： 株式を東京証券取引所市場第2部に上場。
1964年： 東京証券取引所市場第1部銘柄に指定。
1968年： 水中ブルドーザーの初公開実験に成功。
1970年： 大阪証券取引所市場1部に上場。
1981年： 技術研究所を発足。
1992年： 東京都港区赤坂に新本社ビルが完成。環境保全と資源の有効利用に取り組むER（Environment And Resources）企画委員会を設置。
1994年： マレーシア・トレンガヌ州で熱帯雨林再生事業を開始（1999年にトレンガヌ州政府より感謝状を受領）。
1995年： 第4回地球環境大賞で地球環境保全貢献企業に選出。シンガポール支店がISO 9002認証を取得。
1996年： 第5回地球環境大賞「経済団体連合会会長賞」を受賞。本社と東京支店がISO 9001認証を取得。
1997年： 国内全支店でISO 9001認証を取得。
1998年： 名古屋支店がISO 14001認証を取得。
1999年： 会社更生法の手続開始決定（2003年終結）。東京及び大阪証券取引所での株式上場廃止。
2001年： 資本金減増資を行い、新資本金50億円。東京支店がISO 14001認証を取得。
2002年： 札幌支店・大阪支店がISO 14001認証を取得。シンガポール支店がISO 14001・OHSAS 18001認証を取得。
2003年： 横浜支店・東北支店がISO 14001認証を取得。シンガポール支店がISO 9001認証を取得。更生手続終結決定。
2012年： 福島県南相馬市で除染水を河川に放流していたことが報道される。
2019年： 株式を東京証券取引所市場第1部へ再上場。証券コードは上場廃止前と同じ1887。
2021年： 創立70周年を迎え、35年ぶりに社員作業服をリニューアル。

事業拠点

支店：
東北（仙台）
東京
横浜
名古屋
西日本（大阪）
広島
九州（博多）
シンガポール
台湾（台北市）

営業所：
東北（青森・盛岡・福島）
東京（札幌・新潟・埼玉（大宮）・千葉・水戸）
名古屋（静岡・三重（津））
西日本（京滋（京都）・神戸・四国（高松））
広島（山口）
九州（熊本・宮崎・沖縄（金武））

その他：
技術センター（神奈川県）

関連会社

国土開発工業株式会社
日本アドックス株式会社
ANION株式会社
宮古発電合同会社を営業者とする匿名組合
宇都宮北太陽光発電合同会社を営業者とする匿名組合
福島エコクリート株式会社
株式会社不来方やすらぎの丘（持分法適用関連会社）
国土道路株式会社（2004年、東亜道路工業株式会社に合併され解散）

主な施工物件

建築工事：
長崎ハウステンボス
長崎港（元船地区）ターミナル（JV）
広島平和記念館東館（JV）
海上自衛隊徳島航空基地第2格納庫
大阪府警察本部（JV）
横浜国際総合競技場（日産スタジアム）（JV）
浦安マリナイースト21夢海の街1号棟（JV）

土木工事：
東京湾アクアライン（JV）
東京国際空港（JV）
関西国際空港連絡橋（JV）
九州新幹線（一部）（JV）
東北新幹線（一部）（JV）

その他

西武ホールディングスのディベロッパーであった「コクド（旧:国土計画株式会社、現プリンスホテル）」や、近畿地方の宅地分譲住宅会社「国土建設」とは無関係です。

外部リンク

日本国土開発株式会社
日本国土開発 - Facebook
* 日本国土開発 - YouTubeチャンネル

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