日本工営

日本工営株式会社

概要

日本工営株式会社（にほんこうえい、英: Nippon Koei Co., Ltd.）は、日本最大手の建設コンサルタントであり、東京都千代田区麹町に本社を置いています。創業者である久保田豊のもと、1946年に創業した本会社は、戦前から続く工程を持ち、その起源は朝鮮半島におけるダム建設や電源開発にあります。

歴史と背景

久保田豊は戦前、大陸で水力発電事業に従事し、鴨緑江での水豊発電所建設など、数々の電発を手がけました。1946年に設立された新興産業建設社が前身であり、その成長とともに社名を日本工営に改称しました。主に河川やダムに関連する技術に強みを持つ日本工営は、その後、道路や鉄道、港湾、空港など多岐にわたるインフラの計画・設計を手掛けるようになります。

提供するサービス

現在、同社は河川・ダム事業の他に、上水道や下水道、電力設備の維持管理、構造物（橋梁やトンネルなど）の設計・管理、地盤・地質調査も実施しています。また、環境影響調査や生態系調査、防災対策や情報システム関連事業も展開し、幅広いニーズに対応しています。

国内外の展開

1950年代に朝鮮戦争が起きた時期、GHQからの要請を受けて海外事業を始め、1951年にはサンフランシスコ講和条約に基づく賠償義務に関するプロジェクトに進出しました。この際、ラオスのナムグムダムの建設が大きな足がかりとなり、以来東南アジアで数々のプロジェクトを手掛けてきました。各国における事務所も多岐にわたり、ジャカルタ、マニラ、ハノイ、バンコク、ニューデリー、ナイロビなど、国際的なネットワークを築いています。

組織の構造

本社は東京都千代田区に位置する一方で、国内には札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、四国（高松）、福岡、沖縄の各支店が存在します。中央研究所はつくばに設置され、技術開発と研究を行っています。

近年の動向

日本工営は、2023年に東京証券取引所のプライム市場から上場廃止となるも、経営戦略の見直しを進めており、グループ会社としてID&Dホールディングス株式会社を設立し、再編成に力を入れています。また、このような動きを通じて、顧客と地域により一層貢献する企業を目指しています。

まとめ

現在も、建設関連の様々なプロジェクトを推進し、国際的なインフラ整備に貢献し続けている日本工営株式会社は、今後もその技術力と経験を活かして、さらなる成長と発展を図る企業であり続けるでしょう。

もう一度検索