日本歯内療法学会

一般社団法人日本歯内療法学会（JEA）

一般社団法人日本歯内療法学会は、歯内療法学、すなわち歯の根管（歯髄や根尖周囲組織を含む）に関する病気の診断、治療、予防を専門とする学問分野を中心とした、日本を代表する学術団体の一つです。この学会は、日本の歯科医学における重要な役割を担っており、日本歯科医学会の専門分科会として認められています。また、日本学術会議の協力学術研究団体としても活動しており、歯内療法学の発展を通じて、国民の口腔保健向上に貢献することを目指しています。

沿革

本学会は、1980年に「日本歯内療法協会」として設立されました。その後、時代のニーズや学術界の進歩に伴い、名称を変更しながら発展を遂げてきました。1993年には「日本臨床歯内療法学会」となり、さらに2002年に現在の「日本歯内療法学会」へと改称し、活動内容の充実と組織体制の強化を図ってきました。設立から長年にわたり、歯内療法学の研究、教育、臨床技術の向上に取り組んでいます。

活動内容

日本歯内療法学会は、歯内療法学の発展と普及、会員の学術研鑽を目的として、多岐にわたる活動を行っています。その中心となるのが、年に一度開催される総会および学術大会です。これらの場では、最新の研究成果の発表や活発な情報交換が行われ、国内外の専門家が集まり知見を共有します。

また、学術成果の発信源として、学会誌『日本歯内療法学会雑誌』を年3回発行しています。この雑誌には、最先端の研究論文や臨床報告が掲載され、歯内療法学の進歩に寄与しています。ISSNは1347-8672で、全国書誌番号は01000474です。

さらに、歯内療法分野における専門性の高い歯科医師を育成するため、専門医および指導医の認定制度を設けています。これは、優れた知識と技術を持つ専門家を社会に送り出し、質の高い歯内療法を提供できる体制を構築するための重要な取り組みです。

組織と会員

本学会の運営は、東京都豊島区駒込に置かれた本部事務局が担っています。事務局は、一般財団法人口腔保健協会内に設けられています。

組織としては、地域における活動を活性化するため、全国に支部会を設けています。具体的には、東北、関東、中部、西日本、九州の各地域に支部があり、それぞれの地域で学術集会や研修会などを開催し、会員間の交流や情報交換を促進しています。

会員数は、2024年12月31日現在で2,849名に上ります。これらの会員は、大学の研究者、臨床医、教育者など、歯内療法学に携わる多様な専門家で構成されています。

加盟団体

日本歯内療法学会は、日本の歯科医学分野における主要な組織である日本歯科医学会に加盟する専門分科会です。また、学術振興に貢献する組織として、日本歯学系学会協議会にも加盟しています。

このように、日本歯内療法学会は、歯内療法学の学術的な発展と、その臨床への応用、そして質の高い専門家の育成を通じて、歯科医療の発展と国民の健康増進に貢献し続けています。関連する学問分野には、歯学全般、歯科、歯内療法学、そして関連する国内外の学会（例えばアメリカ歯内療法学会など）が含まれます。

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