日本自閉症協会

一般社団法人日本自閉症協会：自閉症児・者と社会をつなぐ架け橋

一般社団法人日本自閉症協会（Autism Society Japan、略称：ASJ）は、自閉症児・者とその家族を支援し、自閉症に関する正しい理解を社会に広めることを使命とする団体です。1968年、自閉症児を持つ親たちの全国組織として発足した「自閉症児者親の会全国協議会」を前身とし、1989年には専門家の参画を得て社団法人として認可を受けました。

協会の活動は多岐に渡ります。自閉症に関する研究や調査、最新の知見に基づいた情報発信、そして何より、自閉症児・者とその家族を支えるための具体的な支援活動に力を入れています。

具体的な活動内容

研究・調査活動: 自閉症に関する最新の研究成果の収集・分析を行い、より効果的な支援方法の開発に役立てています。
広報活動: 自閉症についての正しい理解を深めるための啓発活動として、パンフレットやウェブサイトの制作、講演会やセミナーの開催などを行っています。機関紙『いとしご』の発行もその一環です。
支援活動: 全国各地の支部と連携し、自閉症児・者とその家族に対する相談支援、療育支援、就労支援など、多様なニーズに対応した支援を提供しています。療育キャンプなども開催し、参加者同士の交流や社会参加の機会を創出しています。
ネットワーク構築: 全国47都道府県と3政令指定都市（川崎、横浜、神戸）に支部を持ち、それぞれの地域に根差した活動を行っています。これらの支部団体と密接に連携することで、より広範囲で効果的な支援体制を構築しています。

「ゲーム脳＝自閉症説」への対応

2005年、ある大学教授による講演において「テレビゲームが自閉症の原因である」という発言が一部で拡散されました。この発言は、多くの誤解と不安を招きかねない内容でした。日本自閉症協会は、科学的根拠に乏しいこの主張に対し、速やかに反論と訂正を求める声明を発表しました。

その後、当該教授の発言内容について事実確認を行い、その結果に基づき、協会は教授に対して謝罪を行うとともに、誤解の解消に努めました。この一件は、自閉症に関する情報発信における正確性と、誤った情報への迅速な対応の重要性を改めて認識させる契機となりました。

協会の役割

日本自閉症協会は、自閉症児・者とその家族にとって頼れる存在であり続けるため、今後も研究・調査、啓発活動、支援活動に積極的に取り組んでいきます。社会全体での理解と受容を促進し、自閉症児・者が安心して暮らせる社会の実現を目指し、活動を継続していきます。

アクセス

東京都中央区明石町6-22　築地ニッコンビル6F

会長：市川宏伸

※本記事の情報は、公開情報に基づいて作成されており、最新情報と異なる可能性があります。最新の情報については、一般社団法人日本自閉症協会の公式ウェブサイトをご確認ください。

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