日本農産工業

日本農産工業株式会社について

日本農産工業株式会社（にほんのうさんこうぎょう、Nosan Corporation）は、日本の飼料および食品業界で重要な役割を果たしている企業で、神奈川県横浜市に本社を構えています。この会社は愛称「NOSAN」で広く知られています。

概要

この企業は、全国農業協同組合連合会（全農）系列には属さず、配合飼料の大手メーカーとして市場での地位を確立しています。飼料事業のほかに、1976年に発売された鶏卵「ヨード卵・光」が有名で、これは特に東八郎が出演したCMでも知られました。後には多くの著名人がCMに登場しましたが、2012年以降、テレビCMは放送されていません。

2007年には、三菱商事が株式公開買付けを行い、日本農産工業は三菱商事の連結子会社となりました。最終的に2009年12月には完全子会社とされ、企業の資本構造が変化しました。また、かつては東京証券取引所や大阪証券取引所、名古屋証券取引所に上場していましたが、現在は上場していません。

事業内容

日本農産工業の連結売上の構成は、主に飼料事業が78%を占めており、その他食品事業が12%、ペットフード・飼料添加物が9%、残りの1%がその他の事業となっています。特に、ヨード卵・光は日本全国の大半のスーパーマーケットで販売されている人気商品であり、その発売当初は首都圏限定のものでした。特別な飼料の配合により、品質や味にこだわった製品作りがなされており、商品のパッケージには信頼性を示す「光」のシールが添えられています。

沿革

日本農産工業は1931年に「日本栄養食料株式会社」として設立され、その後1942年に現在の商号に変更しました。上場は1959年から始まり、1961年、1967年には他の証券取引所にも上場しました。1984年には横浜市西区北幸に本社を移転し、1993年にはみなとみらいへと移転しました。株式公開買付けを経て2009年には完全に三菱商事の傘下となりました。

事業所

本社は神奈川県横浜市にあり、他にも茨城県つくば市に畜産技術センター、静岡県袋井市に水産技術センターが再び設けられています。また、各地に飼料工場を持ち、宮城県から鹿児島県までの工場で飼料生産を行っています。

表彰とイベント

企業として、企業博物館「和鶏館」を茨城県つくば市の研究開発センターに持っており、日本在来種のニワトリに関する知識を広める活動を行っています。また、関連するテレビ番組にも積極的に提供を行っており、地域貢献にも力を入れています。

関係会社

その傘下には、飼料製造や販売を行う多くの子会社が存在しており、各県における飼料販売や農場の運営を手掛けています。特に鶏卵の流通に関しては、専門の企業が連携し高品質の製品を提供しています。

以上のように、日本農産工業株式会社は飼料、食品、ペットフードの各事業において広範な経験を持ち、食の安全と品質の確保に努めている企業です。

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