日経BP

株式会社日経BP（にっけいビーピー）

株式会社日経BPは、経済関連出版を手掛ける日本経済新聞社の子会社です。主にビジネス向け雑誌や業界誌、書籍の出版を行っており、2020年4月には日本経済新聞出版社との経営統合を果たしました。「BP」はビジネス・パブリケーションの略称で、企業向けの情報提供に特化しています。

概要

日経BP社は、経済界や産業界に関連する情報をビジネス向けに発信することを目的としています。そのため、発行する雑誌の多くが業界専門の情報を扱っており、経営やマーケティング、IT、医療、建築、土木などの分野に特化した情報誌があります。また、一般向けの雑誌も発行しており、書店向けの販売は日経BPマーケティングが担当しています。

代表的なビジネス情報誌には「日経ビジネス」があり、読者にとって重要な経営情報をタイムリーに提供しています。このほかにも「日経トレンディ」や「日経エンタテインメント！」などの一般誌も展開しており、幅広い読者層を対象としています。ネットメディアとしては「日経xTECH」や「日経xTREND」を運営し、最新の技術やマーケティング情報も発信しています。

沿革

日経BPは1969年、米国のマグロウヒル社との合弁により「日経マグロウヒル株式会社」として創業し、その後1988年に日本経済新聞社が100%出資する形で日経BP社へ名称変更されました。長年にわたって安定した財務基盤を持ち続けており、出版物の直販に特化することで強固な顧客基盤を築いてきました。

主な雑誌の創刊年

• - 1969年4月：日経ビジネス創刊
• - 1971年4月：日経エレクトロニクス創刊
• - 1988年4月：日経ウーマン創刊

日経BPはその設立以来、多くの業界専門誌を創刊してきました。特に1970年代から1980年代にかけて数多くの新雑誌を発行することで、市場におけるプレゼンスを強化しました。また、1990年代には「日経MIX」という商用パソコン通信サービスを開始し、新たな情報提供の形態を追求しました。

日本経済新聞出版社との統合

2020年4月、日経BPは日本経済新聞社傘下の日本経済新聞出版社と経営統合を行い、「日本経済新聞出版本部」を新設しました。これにより、出版機能が一層強化され、同社が発行する書籍は日本経済新聞社のブランドのもとで、さらなる発展が期待されます。

特徴と展望

日経BPは、業界特化型の情報提供に特化し、専門家の知見を元にしたコンテンツを通じて、読者のビジネスを支援しています。今後も、素早い情報発信を維持しつつ、デジタルメディアへのシフトや新市場への進出を図り、さらなる成長を目指すことでしょう。出版業界の変化を捉え、新たな情報提供の形を模索し続けることで、経済界における重要なプレイヤーとしての地位を確立しています。

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