春告鳥

アルバム『春告鳥』について

『春告鳥』（はるつげどり）は、日本の著名な歌手、山口百恵が1980年2月1日にリリースした19枚目のスタジオ・アルバムです。このアルバムはCBSソニーから発売され、タイトルの「春告鳥」はウグイスの別名に由来しています。アルバムの帯には「春ふたたび、鮮やかに新しい歌が生まれる」というコピーが掲げられ、新しい時代の到来を感じさせる作品となっています。

アルバムの特徴

本作は1980年代最初のアルバムであり、全10曲が収録されています。その中でも特筆すべきは、B面曲を含む5曲がシングルとしてリリースされた点です。このアルバムは山口百恵の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めており、その後の音楽活動にも影響を与えるものとなっています。特に、2003年6月4日に発売されたCD-BOX『MOMOE PREMIUM』には、オリジナルアルバム全22枚がリマスタリング音源で収録されており、さらに2007年9月30日には『Complete [[MOMOE PREMIUM]]』がリリースされるなど、その内容が再評価されています。

背景と制作

『春告鳥』の収録曲には、「春爛漫」「イノセント」「娘たち」「愛染橋」「しなやかに歌って」といった楽曲があり、これらは当初シングルA面の候補に挙げられていました。また、1982年に発売されたベストアルバム『Again 百恵 あなたへの子守唄』にも「あなたへの子守唄」が収録されています。

一方、本作の制作は1979年10月に百恵が俳優の三浦友和との交際を公にした影響を受けています。制作に関わっていたプロデューサーの川瀬泰雄は、自著『プレイバック 制作ディレクター回想記』の中で、当時の状況から次のアルバムやシングルの選曲に頭を悩ませていたことを述べています。この状況により、結婚を意識した楽曲が増えたという意見があり、結果として本作はトータルイメージが乏しく、どこか寄せ集めのように感じられるものとなったのです。しかし、川瀬はそれぞれの楽曲のクオリティの高さを強調し、このような事情を考慮せずに制作した方が良かったのではないかとの反省を語っています。

収録曲と関連人物

本アルバムには、松本隆、堀内孝雄、宇崎竜童、阿木燿子といった音楽界の著名な人物が関与しています。音楽ファンにとって、これらの名前も非常に重要で、彼らの参加によりアルバムはさらに魅力的なものとなっています。

また、本作に関連する作品には『MOMOE PREMIUM』や『山口百恵 22 Original Albums Collection』、さらに『Complete [[MOMOE PREMIUM]]』等があり、これらによって百恵の音楽が今なお愛されています。特に、アルバムのリマスタリング作品は、より高い音質で彼女の楽曲を楽しむことができるため、多くのファンに支持されています。

まとめ

『春告鳥』は山口百恵の音楽の一つの到達点であり、その後のキャリアに影響を与える重要な作品です。その豊富な楽曲群と、制作に関わった人々の思いが詰まったこのアルバムは、聴く者に感動を与え続けています。

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