『暗黒伝説』の概要
『暗黒伝説』(あんこくでんせつ)は、
1990年9月7日にビクター音楽産業から発売された
PCエンジン向けの横スクロール
アクションゲームです。このゲームは、北米では『The Legendary Axe II』というタイトルで知られています。前作である『魔境伝説』の続編に位置づけられており、物語の中心には、強大な魔力を持つ兄を倒すために立ち向かう弟の主人公がいます。この弟は国の跡目争いから世界を救う目的で、様々な敵と戦いながら冒険を進めます。
ゲームシステムと特徴
本作は、オーソドックスな横スクロールの
アクションゲームであるものの、前作に比べて暗い雰囲気を持つグラフィックやBGMが特徴的です。プレイヤーは、主人公を操作し、複数のステージを横に進みながら敵を倒していきます。ゲームの中には、基本的な横スクロールのシーンだけでなく、時には縦にスクロールする難所も用意されており、プレイヤーに刺激的な体験を提供します。また、4種類の武器が用意され、これらを駆使して場面ごとにアプローチを変えることが求められます。
開発チームとスタッフ
『暗黒伝説』の開発はアトラスとレッド・カンパニーが手掛け、
プロデューサーにはゲーム業界の著名な人物である小森治信が名を連ねています。プログラムは引き続き白谷守が担当し、音楽はすずきひろとしが手がけています。モンスター・デザインを担当したのは
明貴美加で、グラフィックにおいて特有のダークなテイストを醸し出しています。スタッフには多くのプロフェッショナルが参加しており、ゲームの完成度を高めるために尽力しました。
評価と反響
ゲーム誌『ファミコン通信』の「
クロスレビュー」では合計23点(満40点)の評価を受け、『
PC Engine FAN』の読者投票による評価は17.31点(満30点)でした。この成績は、
PCエンジンの全ソフトの中で464位という位置づけになり、ゲームの難易度やバランスに関しては賛否が分かれました。特に、プレイヤー向けのアドバイスとして、「難易度が高め」で「腕に自信のある人向き」とされ、プレイヤーには技術が求められる内容であることが強調されています。
さらに、あるゲーム本では、本作のグラフィックやBGMに対して「総じて暗く、だんだんと陰鬱な気持ちになってくるのが難点」といった否定的な評価もありました。また、エンディングについても「嫌なオチ」という声があり、期待を裏切る結末に対する不満が寄せられています。
まとめ
『暗黒伝説』は、独特のダークな雰囲気や挑戦的なゲームプレイを提供するタイトルで、当時のゲームファンに深い印象を残しました。そのストーリーは兄弟の闘争を描き、その背景にはさまざまなドラマが詰まっています。ゲームの評価は分かれるものの、挑戦的なアクションを楽しみたいプレイヤーにとって、魅力的な選択肢となっています。