月神楽

月神楽

『月神楽』（つきかぐら）は、2007年12月21日にStudio e.go!から発売された成年人向けのシミュレーションRPGで、同スタジオの10周年記念作品の1つとして位置づけられています。本作では、昨今の妖怪と西洋妖魔という対立構造を背景にした現代ファンタジーが描かれています。特別版には、シリーズ作品である『鬼神楽』や『夏神楽』が同梱されています。

概要

本作は、主にアドベンチャー要素が強い「昼間パート」と、戦闘が中心となる「夜の戦闘パート」、さらにキャラクターの回復を行う「治療パート」に分かれています。前作の「治療パート」は、夜の戦闘で巫女キャラクターが敗北した場合に発生したのですが、本作ではそれがさらに進化しています。

戦闘パート

ゲームの戦闘システムは、スクウェアマップが用いられ、勝利条件は「敵を全滅させること」および「霊脈をすべて確保すること」となっています。プレイヤーキャラクターは主人公と巫女キャラクターの3人で始まり、各キャラクターは移動とアクションを順番に行うことができます。この戦闘では、味方キャラクターが呪符を使って仲間の妖怪を呼び出すことが可能ですが、これには霊力が必要です。霊脈をうまく掌握し、戦術的に戦うことが求められます。

新たな要素として、味方妖怪を捕縛し契約することで利用可能となるシステムが導入され、初期は理性を失った状態で徘徊しています。契約を結ぶことで、次の戦闘から使用可能になります。さらに、攻撃のダメージは敵のユニットの向きによって変わるため、戦略を立てる上でも重要な要素となっています。

ストーリー

物語は、霊山王臨山を舞台に、山を守る月杜神社と、それに対抗する妖怪領主の千蟲姫との間で繰り広げられる争いから始まります。ある日、千蟲姫の部下である飛天丸と月杜神社の巫女姉妹・穂乃香と澄佳は、空飛ぶ幽霊船によって異国の妖魔に襲われます。飛天丸たちは力を合わせ、この強大な敵に立ち向かうことになり、その後も共同で戦うことを決心します。

キャラクター

妖怪陣営

• - 飛天丸（ひてんまる）

声 - 秋原葉
主人公で、人間と天狗のハーフ。彼はいくつかの過去を包み込む存在で、千蟲姫に助けられ、彼女の部下として活動することに。

• - 千蟲姫（ちむしひめ）

声 - 草柳順子
王臨山の妖怪を統率する巫女で冷徹な性格。彼女は過去に人間だったが、妖怪としての運命を背負い戦っています。

月杜神社

• - 清家 穂乃香（せいけ ほのか）

声 - 芹園みや
月杜神社の巫女であり、優しさと天然ボケを併せ持つ姉。修行を経て、高い霊力を持っています。

• - 清家 澄佳（せいけ すみか）

声 - 榎津まお
穂乃香の妹であり、クールで美しい彼女は、非常に高い霊力の持ち主でもあります。

西洋妖魔

• - エーファ

声 - 茉莉奈
西洋妖魔を指揮する魔女で、ドラゴン復活を画策しています。

• - サキュパス

声 - 桜坂かい
エーファに仕える妖魔で、飛天丸との過去に共通点があります。

スタッフ

本作のグラフィックは山本和枝が手掛け、主題歌はRirykaが歌い、不知火つばさが編曲を担当しています。

認証問題

誤って認証を行うライセンスコードの問題が発生したものの、2014年に元スタッフによる新たな会社がその問題を解決しました。

『月神楽』は、魅力的なキャラクターと緻密なゲームシステムを特色とし、プレイヤーに深く印象に残る体験を提供します。

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