山本 和枝(やまもと かずえ)
山本和枝は、
1969年1月3日に生まれた日本のゲームクリエイターであり、
イラストレーターです。
アダルトゲーム業界においては、
2001年時点で最も多くの原画を手掛けた原画家とされています。彼女は現在既婚であり、一児の母でもあります。
経歴の概要
彼女は大阪芸術大学の
芸術学部に所属し、デザイン学科のインテリアデザインを専攻していました。在学中にはアニメーションサークルCASに参加し、創作活動を行っていました。大学卒業後、
カプコンに入社し、キャラクター制作に関わる仕事を通じてキャリアの基礎を築きました。
その後、TGLに移籍し、『ファーランドストーリー』や『ファーランドサーガ 時の道標』などの作品を手がけました。
1996年には自己の
アダルトゲームブランドであるstudio e.go!を設立し、これ以降、彼女は同社の作品の原画を全て担当することになります。彼女の鋭いセンスと迅速な作業速度が、その高い評価に繋がっています。
2009年には、studio e.go!とBlueImpactを擁する株式会社スタジオエゴの代表取締役を辞任し、
でぼの巣製作所の設立を発表しました。2014年には、
でぼの巣製作所がstudio e.go!の著作権を取得し、新しいstudio e.go!の原画も担当することになりました。また、彼女は「緋い笑撃」というサークル名で同人活動も行っています。
作品の特徴
山本和枝は、自他共に認める作業スピードの速さを持つ原画家で、1日に5、6枚の原画を仕上げることができます。この生産性の高さが、彼女が多くの原画を描いたと評価される所以となっています。その精力的な活動は、今もなお多くのファンを魅了し続けています。
代表作品
一般ゲーム
- - ファーランドストーリーシリーズ(TGL、一部作品を除く)
- - ファーランドサーガシリーズ(TGL)
- - エレメンタルアーツ(バロック)
- - C-1 Battle(シンビョウシステムズ)
- - 堕姫(リドルソフト)
- - 堕姫2(リドルソフト、一部作品を除く)
- - それでもオレはやってやる!vol.1(ユーフォリア)
- - それでもオレはやってやる!vol.2(ユーフォリア)
- - Distance(Silksoft)
- - 学園BETRAYER 〜秘密の性体験〜(Potage、一部作品を除く)
ライトノベル
画集
彼女の作品は、多くの画集にまとめられています。以下はその一部です。
- - `クリエイティブシリーズ9 Affection エフェクション 山本和枝 Studio e.go! 原画集`(彩文館出版、1999年)
- - `Pythian〜ピュティア〜 山本和枝アートワークス`(メディアワークス、1999年)
- - `Angel's Feather ―黒の残影― 〜山本和枝 アートワークス〜`(ジャイブ、2005年)
- - `山本和枝画集 蒼空`(エンターブレイン、2007年)
- - `山本和枝アートブック でぼの巣立ち`(笠倉出版社、2009年)
外部リンク
その活躍は、多くのゲームファンやクリエイターたちに影響を与え、彼女の作品は今もなお親しまれています。彼女の未来の活動にも期待が高まります。