有栖川駅

有栖川駅：嵐山への玄関口

京都市右京区嵯峨野に位置する有栖川駅は、京福電気鉄道嵐山本線沿線にある停留場です。駅番号はA9。嵐山観光の拠点として、多くの観光客が利用しています。

歴史：嵯峨野駅から有栖川駅へ

1910年、嵐山電車軌道によって嵯峨野駅として開業しました。当時は現在の住所表記とは異なり、葛野郡太秦村大字嵯峨野に位置していました。駅名は、周辺地域を指す通称「嵯峨野」に由来します。しかし、観光客が「嵯峨野」という名称に惑わされ、誤って下車するケースが多発しました。そのため、1975年に、駅周辺を流れる有栖川にちなんで、現在の「有栖川駅」へ改名されました。この改名は、観光客の利便性を向上させるための重要な措置でした。

年表

1910年3月25日: 嵐山電車軌道嵯峨野駅として開業
1918年4月2日: 京都電燈嵐山電鉄の停留場となる
1942年3月2日: 京福電気鉄道の停留場となる
1975年8月9日: 有栖川駅に改称

駅の構造：千鳥式ホーム

有栖川駅は、千鳥式ホーム2面2線を有する地上駅です。踏切を挟んで、四条大宮方面行きホームと嵐山方面行きホームが配置されています。各ホームへは、踏切から階段でアクセスします。駅周辺の道路は狭く、特に踏切付近は自動車の離合が困難な箇所もあるため、注意が必要です。最寄りの幹線道路である三条通へは徒歩数分ですが、交通状況には配慮が必要です。

周辺環境：観光と生活の拠点

有栖川駅周辺には、郵便局、神社、スーパーマーケットなどの生活施設に加え、観光客向けの施設も充実しています。

日本郵便京都嵯峨野郵便局: 郵便業務を担う郵便局です。
神ノ木弁財天（神ノ木神社）: 鎮守の森にたたずむ神社です。
大国屋: 地元住民に親しまれるスーパーマーケットです。
さがの温泉 天山の湯: 天然温泉を満喫できるスーパー銭湯です。
京都バス本社・嵐山営業所: 京都市内へのアクセスにも便利なバス路線が充実しています。

アクセスと周辺の観光地

有栖川駅は、嵐山観光の拠点として最適な場所に位置しています。天龍寺や大覚寺などの名所へのアクセスも容易です。また、周辺には美しい自然も広がり、散策にも最適です。

隣の停留場

帷子ノ辻駅: 嵐山方面から来た場合の次の駅です。
* 車折神社駅: 四条大宮方面から来た場合の次の駅です。

まとめ：嵐山観光の起点

有栖川駅は、歴史と自然に囲まれた、嵐山観光の重要な拠点です。周辺環境も整っており、観光客だけでなく地元住民にとっても便利な駅となっています。アクセス方法や周辺の観光情報などを考慮の上、嵐山への旅を計画してみてはいかがでしょうか。

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