有沢まみず

有沢まみず（宮沢龍生）氏：多様な創作活動の軌跡

有沢まみず氏は、1976年5月18日生まれの日本のライトノベル作家です。東京都出身で、幼少期をパキスタンで過ごした経験を持ちます。

大学卒業後はホテル業界に就職したものの、1ヶ月で退職。その後、2001年の第8回電撃ゲーム小説大賞において『無限大ゼロ』で銀賞を受賞、これを機に作家としての道を歩み始めます。同作品を改題・加筆した『インフィニティ・ゼロ 冬～white snow～』で電撃文庫よりデビューを果たしました。

代表作である『いぬかみっ!』は、ライトノベルとして高い人気を誇り、アニメ化、漫画化もされるなど大きな成功を収めました。その他の作品には『ラッキーチャンス!』、『銀色ふわり』、『スイート☆ライン』など、数々の電撃文庫作品を発表しています。また、若木民喜氏原作の『神のみぞ知るセカイ』のノベライズにも携わっています。

有沢氏の創作活動はライトノベルにとどまりません。自ら発起人となり、あざの耕平、壁井ユカコ、高橋弥七郎、古橋秀之、鈴木鈴、来楽零といった作家たちと、アニメ制作会社「GoHands」と共にライトノベル作家集団「GoRA」を結成。GoRAでは「レッド」としてリーダーシップを発揮しました。

「GoRA」は当初、覆面作家集団として活動し、メンバーは色名で表記されていましたが、2012年10月、人気アニメシリーズ『K』の放送開始と同時にメンバーが公表されました。同作品においては、シリーズ構成や脚本に携わっており、クレジット名は「宮沢龍生」を使用しています。『K』シリーズはその後も『劇場版 K MISSING KINGS』、『K RETURN OF KINGS』、『K SEVEN STORIES』と続き、有沢氏の脚本・シリーズ構成の才能を遺憾なく発揮した作品群として高い評価を受けています。

『K』シリーズ以外にも、宮沢龍生名義で『DEAMON SEEKERS』、『K SIDE:BLACK&WHITE』、『K 青の事件簿』、『ザ・アイドルK』などの作品を発表。ライトノベル、小説、アニメ脚本と、幅広い分野で活躍しています。2019年にはゲーム『星鳴エコーズ』のメインストーリーも担当するなど、その活動は多岐に渡ります。

2023年にはアニメ『AYAKA -あやか-』の原作も担当し、ますますその活動の幅を広げています。

さらに、2021年には出版社「WiZH」を設立。自身と古橋秀之氏、渡瀬草一郎氏の電撃文庫作品の再版計画を発表するなど、作家活動以外での活躍も目覚ましいものがあります。

有沢まみず氏（宮沢龍生氏）は、ライトノベル作家として、アニメ脚本家として、そして出版社設立者として、多様な才能を発揮し続ける稀有な存在と言えるでしょう。その多彩な活動は、多くの読者や視聴者から支持され、日本の創作文化に大きな貢献をしています。今後もその活躍から目が離せません。

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