有馬温泉駅

有馬温泉駅の概要

有馬温泉駅（ありまおんせんえき）は、兵庫県神戸市北区有馬町にあり、神戸電鉄有馬線の終着駅です。この駅は標高357m地点に位置し、神戸電鉄の中で最も高い駅でもあり、東の端に位置しています。駅舎には有馬クリスタルビルが併設されており、訪れる人々にとって便利な施設が整っています。

駅の歴史

この駅は1928年11月28日に神戸有馬電気鉄道の終点として開業しました。開業当初の駅名は電鉄有馬駅でしたが、1929年5月には有馬温泉駅に改称されました。1947年に三木電気鉄道と合併し、現在の神戸電鉄の駅となりました。1989年には、有馬クリスタルビルが竣工し、駅の設備はこのビルの1階に配置されています。

駅の構造

有馬温泉駅は、地上に設置された地平駅であり、2面2線の頭端式ホームを持っています。ホームの有効長は4両分で、駅舎は車止めの側に位置し、小規模な駅ビルになっています。駅舎自体は創建当初のアール・ヌーヴォー調のデザインを保ちつつ、1989年のビル完成に伴い、駅舎もこのビルの一部となりました。かつては貨物用の引き込み線があった場所は、現在駐車場に変わっています。

のりばと運行形態

日中の運行では、1番線と2番線が交互に使用され、朝夕のラッシュ時には新開地行きおよび鈴蘭台行きの列車が運行されています。新開地方面から来る大部分の列車は三田線へ直通しており、朝夕の時間帯のみ新開地駅と当駅間を運行する列車があります。また、2013年に発生した脱線事故以降、配線が変更され一時的に新開地発着の運行不可となることがありましたが、2014年にはダイヤ改正を行い直通運転が再開されました。

利用状況

近年の利用状況に関しては、1日平均乗車人員が記録されており、駅の利用者は温泉訪問者を中心に増加傾向にあります。特に観光シーズンには多くの観光客が訪れ、賑わいを見せています。

駅周辺の情報

駅周辺には、観光名所である有馬温泉が広がっています。また、バスも運行されており、周辺の観光スポットへのアクセスも良好です。さらに、近隣にはかつて神戸電鉄グループによる大型レジャーランド「神鉄有馬ユースピア」の建設計画もあり、地域活性化が期待されています。

まとめ

有馬温泉駅は、歴史的な背景を持ちながら、近代的な施設も備えた駅です。周辺の温泉地との相乗効果で、多くの観光客に利用されています。訪れる際は、美しい自然と温泉を楽しむための重要な拠点として、ぜひ立ち寄りたい場所です。

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