本山一城

本山 一城 (もとやま かずき)

概要

本山一城（本名：本山真澄）は、1956年4月12日に神奈川県川崎市で生まれた日本の漫画家および文筆家です。彼は幼少期を大和市で過ごし、家系は福岡藩の大名黒田氏にルーツを持つ伝統的なものであり、祖父には民俗学者の本山桂川がいます。彼の作品には、ラブコメディから歴史漫画まで多岐にわたるジャンルが含まれています。

経歴

本山は武蔵野美術大学の短期大学部を中退し、村上もとかのアシスタントを経て1977年にデビューを果たします。彼の初期の作品は『デラックスマーガレット』に掲載された読み切り「ラブとミニ」で、翌1979年には『週刊少年ジャンプ』にて「きまってないのにキメマルくん」を発表し、その際にペンネームを現在の本山一城に変更しました。初期のキャリアではマガジン、ジャンプ、ボンボンなどでラブコメや学園もので活動しましたが、1985年以降は主に歴史分野に特化し、歴史漫画や論文を制作していきます。

特に1998年に終了するまでの10年間、彼が『コミックボンボン』で連載した『スーパーマリオシリーズ』は代表作として多くの人々に親しまれています。彼はまた、黒田官兵衛に関する研究で知られ、実際に黒田官兵衛が使っていたとされる太刀の所持者でもあり、テレビ番組で鑑定された際には400万円の評価を受けるなど、歴史愛好家としても高く評価されています。

健康問題と移住

本山は2000年代に糖尿病を診断され、2011年には急性心筋梗塞で入院し大手術を受けました。2012年6月に退院した後は療養を目的に長野県に移住し、その後2016年11月には神奈川県綾瀬市に引っ越しました。2013年からはRKBテレビの「ふくおかクロニクル」の監修に携わり、336回もの放送を重ねる人気を博しました。

人物と家族

彼の家系には黒田氏や竹中重治の血が流れており、これらに関する知識やコレクションにおいても定評があります。また、音楽バンドTHE YELLOW MONKEYの菊地兄弟とは親戚関係ですが、直接会ったことはないとのことです。さらに、妹の本山理咲も漫画家として活躍しています。

代表的な著作

本山一城の作品には多くの漫画や著書があり、その中には以下のような代表作があります。

• - ビッグショット（1980年）
• - どっきり!エンジェル（1982年）
• - 運転免許スピード合格秘訣集（1984年）
• - 南総里見八犬伝（1985年）
• - スーパーマリオシリーズ（1988年〜1998年）
• - SD戦国伝 国盗り物語（1990年）
• - 武田信玄 新装版（学研まんが伝記シリーズ）
• - 黒田軍団～如水・長政と二十四騎の牛角武者たち～

さらに、多くの単行本未収録の作品がマンガ図書館Zで電子書籍化されており、原作付きや版権ものを除くほぼすべての作品がここで閲覧できます。

まとめ

本山一城は幅広いジャンルでの作品を創り出し、日本の漫画界に多大な影響を与えてきた作家です。その業績は今後も多角的な視点から研究されることが期待されており、彼の完結した歴史と漫画の融合した作品群は多くのファンに支持されています。

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