杉並区立郷土博物館

杉並区立郷土博物館のご紹介

杉並区立郷土博物館は、東京都杉並区に位置する郷土資料を集めた博物館です。この施設は1989年3月に開館し、杉並区が運営しています。博物館では地域の歴史や文化に関する資料を数多く展示しており、訪れる人々に杉並区の魅力を伝えています。

館内の展示内容

本館では「杉並の歴史を知る」というテーマのもと、原始時代から現代に至るまでの歴史が通史的に展示されています。原始・古代の展示では、武蔵野の自然に根ざした人々の生活や、貴重な縄文土器の遺物が紹介されています。中世に関する展示では、江戸時代の杉並や、甲州街道沿いの上高井戸宿を再現したミニチュアが見られます。

さらに「すぎなみコレクション」として、地域の歴史や文化に関連する所蔵品が随時更新され、訪れるたびに新しい発見があります。これに加えて、準常設展示として「杉並文学館」があり、昭和初期から現代にかけて杉並に住んだ作家の作品や手紙、愛用品などが展示されています。この展示は、開館10周年にあたることを記念して設けられたもので、井伏鱒二や阿佐ヶ谷文士に関する貴重な資料が集められています。

分館の概要

杉並区立郷土博物館には、分館も存在します。ここでは、天沼弁天池公園の中に位置する西館と東館があり、元々は西武ゴルフ株式会社の所有地でした。建物は改修されて再利用されており、訪れる人に休息スペースも提供されています。分館では、独自の展示が行われており、地域の魅力をさらに深く理解できます。

区有形文化財

博物館の敷地には、杉並区の区有形文化財として、旧井口家住宅の長屋門の移築・復元や、旧篠崎家住宅の母屋の移築・復元があります。これらの建物は、それぞれ文化・文政年間と寛政年間に建てられたと言われており、地域の歴史的な側面を物語っています。

観覧料とアクセス

観覧料金は大人が通常100円、団体料金は80円で、12歳以下の中学生は無料です。また、分館は大人、中学生以下ともに入場無料です。博物館本館へのアクセスは、京王井の頭線の永福町駅から徒歩15分、または高円寺駅行きのバスを利用し、都立和田掘公園下車後徒歩5分となっています。他にもJR中央本線や東京メトロ丸ノ内線からのアクセス方法があり、便利です。

開館時間と休館日

開館時間は午前9時から午後5時までで、毎週月曜日と毎月第3木曜日が休館日として定められています。祝日や休日に重なる場合は、翌日が休館となります。また、年末年始の休館は12月28日から1月4日までの間です。

終わりに

杉並区立郷土博物館は、地域の歴史や文化を知るための貴重な場であり、研究者や学生、観光客にとっても重要な施設です。家族向けのイベントや特別展も定期的に行われており、多くの人が楽しむことができる魅力的なスポットとなっています。

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