李烈火

李烈火（り れっか）

李烈火は、SNKが開発した対戦型格闘ゲーム『幕末浪漫 月華の剣士』シリーズに登場するキャラクターです。その声優は橋本潤氏が務めています。彼は清朝時代の中国、河南省に位置する嵩山少林寺で武術を学ぶ青年で、本名は李成龍（リー チェンロン）です。

キャラクターの背景

李の人生は、僧侶である大僧正のもと、武術修行をしながら心の成長を遂げることから始まります。彼は大僧正の側近として、寺を護る衛士の役目を果たしつつ、人の世の無常に関する教訓を受ける日々を送ります。ある晩、李は深紅の凶星が東方に落ちるのを目撃し、それがもたらす未来の災いについて警告されます。特に、その災いの源が日出ずる国、日本からやってくるとされ、李はこの暗黒の脅威を未然に防ぐため、日本への旅を決意します。

戦いの道と内面的な葛藤

『一幕』のエンディングでは、李は自身が信じる「正義」を実現しようとするも、その表現が果たして適切だったのか疑念を抱くことになります。彼は、嘉神慎之介が行なったような方法でしか「正義」を示すことができない自分を内省し、その真実を探すために旅に出る決意をします。寺には戻らないことを、大僧正への手紙に記します。

『二幕』となる「月に咲く華、散りゆく花」では、李は日本での災いの根源が消滅したと感じるものの、自身の内に持つ疑問もまた深まっていることに気づきます。彼のエンディングは、プレイの方法によって異なり、故郷に帰る代わりにアメリカ合衆国に辿り着く場合や、世界中を旅する決意に至ることが描かれています。どのエンディングでも、李が寺に帰ることができるのは、まだまだ先の話であることが示唆されており、彼の心の葛藤が強調されています。

見た目と性格

李烈火は、武闘家をイメージした衣装を着ており、独特な髪型が特徴的です。頭の一部分だけを剃り上げ、額を大きく露出させた彼の見た目は、一見すると威圧感がありますが、中身は真面目で礼儀を重んじ、邪悪なものを許すことができない責任感の強い青年です。彼の信念は、正義のために戦うということであり、そのための技術を研鑽する日々が描かれています。

戦闘スタイル

李の戦闘スタイルは、主に徒手空拳を駆使した攻撃に加え、一部は扇子を使用します。彼の攻撃は主に掌打や蹴り技で構成されており、その速さと機敏さが特筆されます。彼は対戦時、特にジャンプや移動速度が非常に速く、戦局を有利に進めるための足技を駆使するキャラクターと位置付けられています。

また、李の技は多様であり、連続技や空中での連殺斬の発動が得意です。他のキャラクターに比べて彼の通常技のリーチは短いものの、特殊な動きにより相手の攻撃を封じ込めることができる特性があります。彼は軽快なフットワークを駆使し、相手の隙をついて迅速に攻撃を仕掛けることが得意なキャラクターです。

技の解説

李の攻撃技には、通常技、投げ技、特殊技があり、独自の奥義（必殺技）も多数存在します。例えば、投げ技「浸透掌」ではオーラを纏った掌底で相手を弾き飛ばし、続く攻撃「龍追脚」で追撃を行うことができます。必殺技には「龍槌旋」「龍翔旋」などの技があり、これらは三段攻撃や連続攻撃へと繋がる可能性があります。

まとめ

李烈火は、正義のために戦う武道家としての道を歩みながら、内面の葛藤や真実を求め続けるキャラクターです。彼の物語は、対戦型格闘ゲームの中で感情深いストーリーを提供し、プレイヤーに深く共感させるものとなっています。対戦技術の高さと、彼のキャラクター性によって、『月華の剣士』シリーズにおける重要な存在であることが伺えます。

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