杜々の森名水公園

新潟の秘境、杜々の森名水公園：豊かな自然と湧水の恵み

新潟県長岡市西中野俣に位置する杜々の森名水公園は、豊かな自然と豊富な湧水を満喫できる公園です。古くから神域として大切に守られてきたこの地は、現在もその美しい自然を保ち続けています。

湧水と歴史

公園のシンボルである湧水は、年間を通して11℃前後の水温を保ち、1日2,000トン以上の水が湧き出しています。この豊富な湧水は、古くから地域住民の飲料水や農業用水として利用され、現在もコイの養殖や融雪用水として役立っています。大正時代までは女人禁制とされるほど神聖な場所とされ、現在も新潟県の自然環境保全地域特別地区、鳥獣保護区、特別環境保全林に指定されており、源流部への立ち入りは禁止されています。

1985年には「名水百選」に選定され、その知名度が一気に高まりました。これに伴い、来訪者が増加したため、栃尾市（当時）は、湧水を活かした公園整備を進めました。キャンプ場や様々な施設が整備され、多くの人々が自然と触れ合うことができる空間が創出されました。

公園内の施設とアクティビティ

公園内には、多様な施設が整備されています。

名水会館アトレとど: 1991年オープン。ホールやレストランを備え、地域交流の拠点となっています。館名の「アトレ」はフランス語で「魅力」を意味し、公募によって選ばれました。
とどハウス: 1993年オープン。地元の名産品を販売するお土産屋さんです。
とどの茶屋: 軽食や飲み物を販売しています。気軽に休憩できる場所です。
望岳庵: 8畳2間の和室で、雄大な山の景色を眺めることができます。静かなひとときを過ごすのに最適な場所です。
キャンプ場: オートキャンプサイト20区画、コインシャワー、水洗トイレなどを備えています。自然の中でキャンプを楽しみたい方におすすめです。(有料)
ドッグラン: 第二駐車場に隣接しており、愛犬と一緒にお散歩を楽しめます。
* 芝生広場: イベントや催事が開催されることもあります。

生水飲用に関する注意喚起

近年、湧き水による食中毒の発生事例を受け、公園では生水の飲用を控えるよう注意喚起を行っています。安全を確保するため、飲用する際は必ず煮沸してから飲むようにしましょう。

アクセス

2019年9月末に近隣のバス路線が廃止されたため、公共交通機関でのアクセスは困難です。車でのアクセスが推奨されます。新潟県道476号西中野俣小平尾線を利用し、第二駐車場から湧水に向かう未舗装道を進むと公園に到着します。

まとめ

杜々の森名水公園は、豊かな自然と貴重な湧水を体感できる、魅力的な公園です。美しい景色、多様な施設、そして歴史を感じさせる神聖な雰囲気は、訪れる人々に忘れられない思い出を与えてくれるでしょう。ただし、アクセス方法や生水飲用に関する注意点を事前に確認し、安全に配慮して訪れることをお勧めします。

もう一度検索