東京アクアティクスセンター

東京アクアティクスセンター

東京アクアティクスセンターは、東京都江東区辰巳に位置するプール施設で、辰巳の森海浜公園内に併設されています。この施設は、2020年東京オリンピックにおける競泳、飛込競技、アーティスティックスイミング、また同年の東京パラリンピックの競泳競技の公式会場として使用されました。仮称はオリンピックアクアティクスセンターでしたが、2018年に現在の名称に変更されました。

施設概要

建設は2017年4月に始まり、2019年度に完成。オリンピック開催前の準備に入る予定だった2020年3月にはJO杯での使用が計画されていましたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。その後、2021年7月から9月にかけて2020年東京オリンピック、パラリンピックの水泳競技が行われました。

オリンピックとパラリンピックが終了した後、このセンターは観客席を約15,000席から5,000席に縮小する改修工事を経て、2023年4月4日に再開業しました。これにより、東京辰巳国際水泳場に代わる日本を代表する水泳競技場として位置付けられ、国内の様々な大会に用いられています。

主な施設

メインプール

メインプールは競泳や水球、アーティスティックスイミングなどの多様な競技に利用されます。プールサイズは50メートル×25メートルで、10レーンの設備が整っています。さらに、短水路としての使用も可能で、25メートル×10レーンのプールが2面あり、可動壁によって仕様を変えることができます。水深は0メートルから3メートルまで調整できる可動床式です。観客席は約5,000席設けられています。

ダイビングプール

このプールは飛込やアーティスティックスイミングに対応します。サイズは25メートル×25メートルで、最深部は5メートルです。飛込台は1メートル、3メートル、5メートル、7.5メートル、10メートルの各高さに設置されています。また、1メートルと3メートルの飛び板も用意されています。観客席はメインプールと共通利用です。

サブプール

サブプールはメインアリーナとは独立しており、異なる大会を同時に開催できる柔軟性があります。こちらも50メートル×25メートルのサイズで、10レーンの設備を備えていますが、観客席はありません。

会議室とトレーニング施設

施設内には、第一会議室があり、A・B・C・Dの4つの部屋に区切って使用可能です。また、各種トレーニング機器が揃ったトレーニングルームも設置されており、フィットネスバイクやフリーウェイト器具、エルゴメーターなどが用意されています。

東京2020大会メモリアルギャラリー

このギャラリーでは、東京2020大会に関連する資料が展示されています。入場は無料で、多くの訪問者が利用しています。

複数の競技会場

東京アクアティクスセンターでは、オリンピックや世界水泳などの競技会が開催され、多くの選手がここでのプールを使用しコンディションを保ちました。特に2020年オリンピックではメインプールが中心的な役割を果たしましたが、更に必要に応じて他の施設や臨時プールも用意されました。

このように、東京アクアティクスセンターは日本の水泳界にとって重要なスポーツハブとして、今後も様々な大会やイベントが開催されることが期待されています。

もう一度検索