東京医科大学

東京医科大学の概要

東京医科大学（とうきょういかだいがく、英語: Tokyo Medical University）は、東京都新宿区に位置する私立の医療系大学である。1916年に創立し、1946年には大学としての設置が認可された。設置者は学校法人東京医科大学であり、特に医学部医学科及び看護学科を持つ総合大学として知られている。略称としては、一般に「東医」や「東京医大」と呼ばれることが多い。

大学の歴史

東京医科大学はその起源を1916年に遡る。当初は日本医学専門学校として設立され、450名の学生が東京物理学校内に開設した東京医学講習所から始まった。1918年には正式に東京医学専門学校が設立され、学びの場が形成される。大学の成長は目覚ましく、1923年には山岳部が創設され、随後さまざまな附属診療所がオープンしてきた。1946年には大学に改組され、以降も着実に発展を遂げてきた。

学部と研究科

現在、東京医科大学には医学部と看護学科の二つの柱があり、医学部はさらに医学科と看護学科に分かれている。大学院には医学研究科があり、医科学専攻などの多様な専攻が展開されている。また、看護学研究科も今後開設が予定されている。

附属施設

東京医科大学には、東京医科大学病院及び八王子医療センター、茨城医療センターといった附属施設があり、地域医療にも力を入れている。特に上高地診療所は、自然豊かな場所で、限られた期間に医療を提供している。

学費

学費は、入学時に支払う入学金が1,000,000円、授業料2,900,000円、教育・施設設備充実費900,000円で、合計4,800,000円となる。次年度以降の授業料も同じく2,900,000円で、6年間通う場合の総額は約29,400,000円に達する。

不祥事

近年、東京医科大学は入試における不正問題が大きな注目を集めた。2018年には、文部科学省の局長が自らの子供を不正に合格させるという事件が発覚し、大学内でも女子受験生に対する一律減点が行われていた事実が明るみに出た。これを受けて、大学は内部調査を実施し、改善の取り組みを余儀なくされている。さらに、入試問題の漏洩疑惑や、大学関係者の個人的な謝礼の申告漏れなどの問題も報じられており、厳しい状況にある。

学校の使命と未来

東京医科大学は、設立以来、医療人材の育成に力を入れてきたが、最近の不祥事がその信頼を揺るがせている。今後は透明性のある入試と教育制度の立て直しが重要で、再発防止策を講じることが求められている。医療界における倫理的な教育と、優れた医療人材の送り出しが期待される中、大学は新たな取り組みを模索している。

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