東京国際クルーズターミナル

東京国際クルーズターミナルは、東京都江東区青海に位置する新設の客船ターミナルであり、東京港埠頭株式会社の運営によって管理されています。このターミナルは、既存の晴海客船ターミナルの代替施設として、2020年7月に開業しました。

概要

晴海のターミナルは国際クルーズの出入国管理に対応していますが、高さ52メートルのレインボーブリッジがあるため、パナマックスサイズの大型クルーズ船が寄港できないという欠点がありました。そのため、品川埠頭や大井埠頭の貨物用埠頭を利用するクルーズ船も存在しました。

この問題に対処するため、2020年の東京オリンピックを見据えて、新しい海の玄関口を設けることが決定され、新たなターミナルビルの建設が始まりました。開業時点で岸壁は430メートルが整備されており、将来的には680メートルに拡張し、2バース化する計画も立てられています。

沿革

- 2018年（平成30年）

7月：ターミナルの名称が「東京国際クルーズターミナル」に決定。
9月：2020年7月14日開業予定が発表され、初入港船は「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」とされました。

- 2019年（平成31年）

3月16日：最寄り駅「船の科学館駅」が「東京国際クルーズターミナル駅」に改称。

- 2020年（令和2年）

6月12日：新型コロナウイルス感染症の影響を受け、開業が延期されることが発表されました。この状況下、世界中でクルーズ運航が停止され、寄港の見込みは立っていませんでした。
8月14日：新たに開業日が9月10日に決定され、初入港船は「にっぽん丸」とアナウンスされ、実際の入港日は8月26日です。

9月10日：晴れて開業を迎えました。

- 2023年（令和5年）

3月2日：初の外国籍クルーズ客船が入港し、元「飛鳥」であったバハマ船籍の「アマデア」が到着。この日には歓迎セレモニーが行われ、小池百合子都知事があいさつを行いました。

アクセス

ターミナルへのアクセスは、ゆりかもめの「東京国際クルーズターミナル駅」から徒歩約8分で、訪れるのも手軽です。これは、観光客にとっても非常に便利な立地となっています。

まとめ

東京国際クルーズターミナルは、東京の新しい海の玄関口として、近年のクルーズ産業の成長と共に重要な役割を果たしています。その利便性と新しい施設がもたらす魅力により、今後多くのクルーズ客船の寄港が期待されています。

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