東京都立産業技術大学院大学

東京都立産業技術大学院大学

東京都立産業技術大学院大学（AIIT）は、東京都品川区に位置する公立の大学院大学です。2006年に設立され、産業技術分野に特化した専門職大学院として機能しています。その目的は、都の産業振興に資する高度な専門技術者の育成です。

概要

授業は、社会人を多く受け入れる形式で、学生が仕事と学びを両立できるよう配慮されています。教育システムは4学期制を採用しており、特にプロジェクトベースの学習（PBL）方式を重視しています。AIITでは、授業の映像をインターネット上で受講できるシステムや、修了後も10年間無料で授業映像を視聴できる「KHP（AIIT Knowledge Home Port）」が整備されており、学習環境も充実しています。長期履修制度により、学生は経済的な負担を軽減しながら、より柔軟に学ぶことが可能です。

専攻とカリキュラム

AIITでは、産業技術専攻として「事業設計工学コース」「情報アーキテクチャコース」「創造技術コース」を提供しており、各コースで専門職学位を取得することができます。事業設計工学コースでは、アントレプレナーや経営者としての能力を高めることに力を入れており、情報アーキテクチャコースでは、プログラム開発やプロジェクト管理のスキルを育成しています。一方、創造技術コースでは、商品企画やデザインマネジメントに特化した人材を育成することを目指しています。

施設と環境

教育を支える環境も整っており、3次元計測装置や3Dプリンターを備えた「Designer's Lab」や、ファブリケーションが行える「東京夢工房」などが設置され、実践的なスキルと創造力を育むのに適した場とされています。特に、デザイン関連の教員には新幹線のデザインを手掛けた経験を持つ専門家が多く在籍し、実務と学問を繋ぐ教育が行われています。

学生生活

学生生活は活発で、特にAIITデザインコンテストなどの大会が定期的に開催され、学生の創造性や技術力を発揮する場として機能しています。また、AIIT起業塾というイベントも行われており、在校生や卒業生が参加し、ネットワーキングや新しいビジネスアイデアの創出に繋がる機会を提供しています。学生社長が所属する「産業技術大学院大学社長会」も存在し、学生主導のプロジェクトに参加するなど、独自の取り組みが行われています。

結論

東京都立産業技術大学院大学は、科学的な知識と実践的な技術の融合を通じて、高度な専門職人材を産業界に提供している立派な教育機関です。今後もますますの活躍が期待される大学院です。

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