東新湊駅

東新湊駅について

東新湊駅（ひがししんみなとえき）は、富山県射水市八幡町に所在する万葉線の駅です。この駅は、富山県と新湊町を結ぼうとする歴史的な背景を持っています。1930年10月12日、越中鉄道により「新湊東口駅」として最初に開業しました。開業当初は新湊側の終着駅で、放生津内川の右岸に位置していましたが、1932年には東方に移動し、新たに「東新湊駅」と改称されました。

駅の沿革

駅の歴史はさまざまな変遷を経てきました。1937年、日本高周波重工業の富山工場が近隣に進出したことにより、駅名も変化し、1942年には「高周波前駅」と名付けられましたが、1945年に戦後「東新湊駅」として復活しました。その後、1966年には加越能鉄道に譲渡され、新湊港線の駅に変わりました。そして2002年からは万葉線の駅となり、現在の形態に至っています。

年表

• - 1930年（昭和5年）10月12日：越中鉄道の西越ノ潟駅から新湊東口駅間の開業により、駅が設立される（新湊東口駅）。
• - 1932年（昭和7年）8月18日：駅が越ノ潟方に移転し、東新湊駅に改名。
• - 1939年（昭和14年）4月1日：東新湊高周波前駅と改称。
• - 1943年（昭和18年）1月1日：越中鉄道が富山地方鉄道に合併され、射水線の駅となる。
• - 1945年（昭和20年）8月15日：今の「東新湊駅」に名を戻す。
• - 2002年（平成14年）4月1日：万葉線へ営業譲渡。

駅の現在と構造

現在の東新湊駅は、相対式ホーム2面1線を持つ無人駅として運営されています。以前は駅舎や駅員が配置されていた時代もあり、島式ホーム1面2線での行き違いも可能でした。また、日本高周波鋼業の貨物引き込み線もあったため、かつては貨物の取り扱いが行われていました。現在は完全に旅客輸送に特化した形へと移行しています。

周辺環境

駅の周辺には、様々な施設が存在しています。特に、日本高周波鋼業富山製造所や放生津八幡宮といった企業や神社、さらに新湊きときと市場や新湊漁港（東地区）も近隣にあり、多様な観光やビジネスの基盤となっています。また、海王バードパーク富山新港臨海野鳥園など、自然と触れ合うことができるスポットもあるため、訪れる人々にとって魅力的な環境が整っています。

周辺の交通

東新湊駅周辺からは、万葉線を利用して他の地域へのアクセスが可能で、隣駅には中新湊駅と海王丸駅があります。このように、交通機関としての役割も果たしている駅ですが、無人駅であるため、自動券売機を利用する形での運営がされています。

最後に

東新湊駅は、歴史を通じて地域の発展とともに歩んできた駅であり、周辺の文化や経済へも貢献しています。訪れた際には、周囲の魅力的なスポットを探索しながら、この駅の独特の歴史を感じ取ることができるでしょう。

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