東映エージエンシー

株式会社東映エージエンシーについて

株式会社東映エージエンシー（英語: TOEI ADVERTISING, LTD.）は、1969年に設立された東映グループの広告代理店です。もともと1957年に設立された「株式会社旺映社」を前身とし、1959年に「東映商事株式会社」へと商号を変更しました。その後の1969年に、現在の社名に改名しました。代表取締役社長を務めるのは村松秀信氏です。

主な業務内容

東映エージエンシーの主な業務は、東映が手がける映画やテレビ番組における企画製作と広告枠の購入です。彼らは制作側とスポンサー双方の架け橋として重要な役割を果たしています。また、特にスーパー戦隊シリーズなどの特撮作品では、その作品に関連するプロデューサーがクレジットされることもあるため、制作に関与していることが多いです。過去には、特定の時期にプロデューサーが常駐できず、スポンサー担当の営業にも携わっていたこともありました。

スポンサーシップとキャスティングの工夫

『百獣戦隊ガオレンジャー』では、特に25周年記念作品として多くのイベント企画が予想され、キャスティングにおいても営業活動を反映させた仕掛けが取り入れられました。製作する側はオーディションで、イベントに必要な特別な仕草を求めるなど、創造的な取り組みを行っています。これにより今後の作品にも同様の方向性が引き継がれ、人材の確保や幅広い営業戦略が展開されています。

その他の業務

株式会社東映エージエンシーは、広告代理業務以外にも多岐にわたるサービスを展開しています。

保険業務

法人向けや個人向けの保険提供も行っており、映画撮影に関連する保険など専門的なサービスを提供しています。

人材派遣業務

「東映キャリアワン」というブランド名で人材派遣サービスを運営し、東映グループに限らず様々な業界や職種の大手企業への派遣・紹介を行っています。

貿易業務

「東映アクティス」として認識されており、旧東映貿易から引き継いだ農業機械の輸出入なども手掛けています。

感染対策サービス

新型コロナウイルスの影響を受けて、除菌や抗菌サービスを提供する事業も開始し、各種提携先と連携することにより安全対策を強化しています。

新電力事業

「東映でんき」というサービスの名で、供給電圧が6,000ボルト以上の高圧契約向けにコスト削減プランを提供しており、2020年より新たに立ち上げた事業です。

主な参加作品

東映エージエンシーは多くのアニメや特撮作品にかかわってきました。設立以来の作品は、特に『聖闘士星矢』や『美少女戦士セーラームーン』などの有名な作品があります。また、特撮分野においては、記念すべきスーパー戦隊シリーズのほか、仮面ライダーシリーズなど、ジャンルを超えた様々な作品にも関与しています。また、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルでの国内代理店業務も行っていましたが、2019年にその業務は日本経済新聞社に譲渡されました。

まとめ

このように、株式会社東映エージエンシーは制作業務から広告業務、さらには新規事業の展開に至るまで、多岐にわたるサービスを展開し、特に日本のエンターテインメントの発展に寄与してきました。今後もその役割は一層重要になっていくことでしょう。

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