東桂駅

東桂駅の概要

東桂駅（ひがしかつらえき）は、山梨県都留市桂町にある富士山麓電気鉄道が運行する富士急行線上の駅です。駅番号はFJ10で、1929年に開業以来、地域の交通の要所として利用されています。駅は相対式ホームを有し、木造の駅舎が特徴的です。利用者にとって便利な機能も備えており、最近ではICカード「Suica」の導入が行われました。

歴史

東桂駅は、昭和4年6月19日に開業しました。1971年6月には業務が委託化され、2005年12月にはダイヤ改正によってホーム番号が新たに付与されました。2015年に入ると、ICカード「Suica」の利用が可能となり、2022年4月1日には鉄道事業の分割に伴い、富士山麓電気鉄道に帰属しました。これにより、利便性が一層向上しました。

駅構造

東桂駅は、地上の相対式ホームを2面2線持つ構造をしています。線路はほぼ東西に延び、駅舎が南側に配置されています。ホームは互い違いに設置されており、駅舎に近い方が十日市場方面、奥に行く方が三つ峠方面へと向かいます。さらに、駅舎から遠い方のホームの端には、遮断機と警報機を備えた踏切があります。各ホームにはそれぞれ待合所が設けられており、利用者は快適に待機できます。

また、以前は大月方面から東桂駅で折り返す列車もありましたが、2005年のダイヤ改正後は上下線の列車の停車がほとんど1番線に集約され、利便性が高まりました。休日ダイヤにおいては、2番線にも一部の列車が停車することがありましたが、近年その運用は通常見られなくなっています。なお、停車するホームは改札脇の時刻表にのみ記載されています。

駅舎は伝統的な木造平屋建てで、簡易Suica改札機が備え付けられています。自動券売機は設置されていないため、信頼性の高い駅員による手続きが求められます。1971年より業務委託駅として運営されています。

駅周辺の魅力

駅の2番線ホームには桜の木が植えられており、春には美しい花を咲かせます。この時期にはお花見列車と呼ばれる特別運行が行われ、観光客に人気のスポットとなっています。かつては5000形のトーマスランド号が運行されていた際、車内ディスプレイで満開の桜の写真が表示され、多くの利用者に印象を与えていました。

また、東桂駅の南東側には富士山麓電気鉄道の変電所が併設されており、地域の鉄道運行を支える重要な役割を果たしています。

利用状況

2013年度の報告によれば、1日平均の乗降人員は506人とされています。地域住民にとって生活の一部として欠かせない存在ですが、観光シーズンには多くの訪問者も訪れています。

アクセス

駅周辺にはバス路線も整備されており、「東桂駅前」バス停からは予約型の乗合タクシー「つる〜と東桂」が利用可能です。利用に際しては事前に電話予約が必要ですが、便利な移動手段を提供しています。

隣接駅

東桂駅の隣には、富士急行線の十日市場駅（FJ09）と三つ峠駅（FJ11）があります。これにより、富士山麓地域へのアクセスが一層便利になっています。

以上が東桂駅の概要です。地域の歴史や文化とともに、これからも多くの人々に利用され続けることでしょう。

もう一度検索