東洋テック

東洋テック株式会社：関西を拠点とする老舗警備会社

東洋テック株式会社は、大阪府大阪市浪速区に本社を置く、歴史ある警備会社です。関西地方で最初に設立された企業として、長年にわたり地域社会の安全に貢献しています。セコムグループの一員であり、りそな銀行（旧大和銀行）を設立母体とするなど、その歴史とバックボーンは深く、大輪会にも参加しています。

幅広い事業展開

同社の事業内容は多岐に渡ります。機械警備、現金輸送といった警備業界の基幹事業に加え、銀行やノンバンクのATMへの対応、現金の装填といった金融機関との連携業務も重要な柱となっています。さらに、無人駐車場の管理運営や、コールセンター業務（電話代行）といったサービスも提供しており、多様な顧客ニーズに対応できる体制を構築しています。

セキュリティ機器の販売も行っており、監視カメラなどの設備導入による顧客企業のセキュリティ強化を支援しています。これらの事業を通して、東洋テックは顧客の安心・安全を守るための総合的なソリューションを提供しています。

グループ企業と地域貢献

東洋テックは、東洋テックグループ各社とともに、関西地方を主な事業拠点としています。東警サービス、東洋テックビルサービス、東洋テック姫路、大阪フジサービス、テック不動産といったグループ企業が連携することで、より広範囲かつ専門性の高いサービス提供を実現しています。

ただし、事業拠点は関西圏に集中しているものの、朝日放送ラジオやスカイ・AでのCM放映などを通じて、関西圏以外への知名度向上にも努めています。

沿革と上場

1966年（昭和41年）1月、東洋警備保障株式会社として設立。その後、1988年（昭和63年）4月に東洋テック株式会社を吸収合併し、現在の社名に変更されました。1990年（平成2年）2月には大阪証券取引所2部に上場、その後、東京証券取引所2部にも上場を果たしています。この上場を機に、企業規模の拡大や事業多角化を促進し、現在の企業基盤を築き上げてきました。

過去の不祥事

2019年2月には、幹部社員2名が、多額の発注を装って現金約8億6,400万円を詐取したとして逮捕されるという事件が発生しました。この事件は、同社の企業イメージに大きな打撃を与えたと同時に、企業ガバナンスの強化の必要性を改めて認識させる契機となりました。

関係各社との連携

東洋テックは、他社との連携にも積極的に取り組んでいます。例えば、ジェイアール西日本総合ビルサービスとの業務提携により、京阪神エリアのJR駅舎における機械警備を導入しています。こうした連携によって、事業範囲の拡大やサービスの質向上を図っています。

まとめ

東洋テック株式会社は、創業以来、関西地域社会に貢献してきた老舗警備会社です。多様な事業展開、グループ企業との連携、そして積極的な外部との協業を通して、今後も更なる成長を目指していくことでしょう。ただし、過去の不正事件を教訓に、企業ガバナンスの強化と透明性の確保が、今後の発展においてますます重要となるでしょう。

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