東直子

東直子のプロフィール



東直子(ひがし なおこ)は、1963年12月23日生まれの日本の歌人小説家、脚本家です。広島県安佐郡安佐町(現在の広島市安佐北区)に生まれ、神戸女学院大学家政学部食物学科を卒業しました。彼女の姉、よりも広く知られているのは小林久美子で、同じく歌人として有名です。

略歴



大学在学中から演劇に携わり、結婚後の1990年からは「MOE」という雑誌に短歌童話を投稿し始めました。ここでの活躍が認められ、常連入選者となります。短歌の選者は著名な歌人林あまりで、彼女からの影響も否めません。1991年、加藤治郎の紹介で未来短歌会に入会し、岡井隆に師事しました。その後1993年には歌人集団「かばん」の同人となりました。1996年には「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞を受賞し、作品が広く知られるようになります。

2006年には小説「長崎くんの指」で文壇にデビューし、その後2016年には「いとの森の家」が第31回坪田譲治文学賞を受賞しました。この他にもミュージカル脚本の執筆活動を行い、芸術的な才能を多方面に発揮しています。さらに、イラストレーションを学んだ経験を活かし、自著の装画も手がけています。

2009年からはNHK[[短歌]]選者として活動し、2011年からは歌壇賞の選考を行っています。2014年からは角川短歌賞の選考委員にも就任し、2015年には早稲田大学の客員教授として学生たちに講義を行いました。また2016年からは東京新聞歌壇の選者を務め、同年には山陽新聞の歌壇選者にもなっています。それに加え、「新鋭短歌シリーズ」の監修も手掛けており、後進の育成にも力を入れています。

2023年には、娘の東かほりが監督を務める形で、短編集『とりつくしま』の映像化を含むオムニバス映画の制作が予定されています。これにより、彼女の作品が新たな形で多くの人々に届けられることが期待されています。

出版作品



単著



東直子の著書には、数多くの歌集や小説、エッセイがあります。代表作には、初期の歌集『春原さんのリコーダー』(1996年)、第2歌集『青卵』(2001年)、選歌集『東直子集』(2003年)などがあり、どれも文学界で高く評価されています。また、2006年に発表された小説『長崎くんの指』は彼女の文壇デビュー作で、改題版も注目を集めました。

彼女のエッセイ作品もあり、特に『今日のビタミン*短歌添え*』(2006年)、『耳うらの星』(2011年)など、エッセイとしての魅力も多くの読者に支持されています。さらに、2014年に発表された『いとの森の家』は坪田譲治文学賞を受賞し、その実力を証明しました。

編著・共著



また、彼女は編著や共著としても多くの書籍に関与しており、短歌に関する指導書や、子ども向けの絵本、また様々なテーマの作品が含まれています。これらの活動を通じて、短歌の普及やイラストを通じたアプローチにも挑戦し続けています。

脚本・メディア出演



さらに、彼女は劇団BDPの為のミュージカルの脚本も手がけており、さまざまな作品が初演されています。特に『桃太郎!』は再演が決まるなど、多くの観客に愛されています。

メディアにも頻繁に登場し、短歌をテーマにした番組やトークショーに参加しています。彼女の短歌の魅力を伝える活動にも力を入れており、幅広いリーチを持っています。

最後に



東直子は、短歌小説、脚本など多方面で活躍する作家であり、その独特の視点と豊かな表現力で多くのファンに支持されています。今後も彼女の作品や活動がどのように展開するのか、期待が高まります。

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