板荷駅

板荷駅（いたがえき）

板荷駅は、栃木県鹿沼市板荷にある東武鉄道の日光線に属する駅です。駅の番号はTN 20で、日中のみ駅員が配置されていますが、近年は駅員の配置が休止されています。ここでは、板荷駅の歴史、構造、利用状況、そして周辺情報について詳しくご紹介します。

歴史

板荷駅は1929年7月7日に開業し、その後もさまざまな変化を遂げてきました。2006年にはホームの有効長が4両編成から6両編成に延長され、1面2線の構造に改良されました。この際、待避線が埋められ、駅の構造が更新されました。2012年3月には、駅にTN 20の駅ナンバリングが導入され、同年の10月には営業体制の合理化により、自動券売機が撤去され、駅員の配置が日中のみに限られることとなりました。そして2020年6月22日には、駅員が配置されなくなる措置が取られました。

駅の構造

板荷駅は、1面2線を持つ島式ホームの地上駅です。木造の駅舎があり、ホームとは跨線橋を通じて連結されています。以前は通過線が存在し、優等列車の待避が可能でしたが、構造変更により待避線は埋められ、広いホームが生まれました。駅舎は線路の東側にあり、利用者は住民用の木製跨線橋で駅にアクセスします。従来の駅には自動券売機があったものの現在は撤去され、切符は駅員から直接購入しなければなりません。入場券は硬券形式で発行されており、窓口の営業時間外は車掌からの乗降証明書を利用することになります。

トイレ情報

駅内には男女別の水洗トイレが設けられており、多目的トイレは設置されていません。かつて利用されていた汲み取り式の男女共用トイレは閉鎖されましたが、廃棄されずに残っています。

利用状況

2024年度のデータによると、板荷駅の一日あたりの平均乗降客数は72人となっています。この数字は、東武鉄道の全206駅の中で最も少ないものであり、駅の利用者数は減少傾向にあります。最近の乗降人員の推移も注目されています。

駅周辺の情報

板荷駅は鹿沼市の板荷地区から南に少し離れたところに位置しており、周辺には民家がまばらに存在しています。県道板荷玉田線を北へ約2km進むと、板荷地区の中心部に到達します。周囲には、鹿沼市立板荷中学校や鹿沼市開設の自然体験交流センターなどの施設があります。また、小来川森崎線の「東武板荷駅前」停留所も近くにあり、地域交通もあります。しかし、1984年に設立された鹿沼野外レクリエーションセンターは2012年に閉鎖されるなど、近年周辺環境も変わりつつあります。

隣接駅

板荷駅に隣接する駅は『北鹿沼駅 (TN 19)』と『下小代駅 (TN 21)』で、急行列車はこの駅を通過します。

このように、板荷駅は静かな環境にあり、歴史的変遷を経て来ましたが、現在は利用者数が少ないという特徴があります。地域の交通の要所としての役割を担い続けていますが、さらなる利便性向上が期待されます。

もう一度検索