柳家吉緑

柳家 吉緑（やなぎや きちろく）

柳家吉緑は、落語協会に所属し、柳家花緑に師事している落語家です。1984年12月19日に生まれ、本名は櫻井俊輔です。彼のキャリアは、新米落語家から始まり、着実にステップアップを重ねてきました。

経歴

吉緑は2010年6月に柳家花緑に入門し、初めは「花どん」という前座名で活動を始めました。初めての高座は8月に行われ、演目は伝統的な落語の一つである『道灌』でした。その後、2011年には柳家さん坊や林家なな子らと共に寄席にて楽屋入りすることになりました。

2015年には二ツ目に昇進し、同時に前座名を「吉緑」に改名しました。この頃から彼の名前も広まり始め、特に楽屋内での存在感を増すことができました。彼は、2017年には新潟県魚沼市の特使に任命され、地域との結びつきを深める活動にも力を注いています。

さらに、2025年には、柳家緑太や林家けい木などと共に真打に昇進する予定で、その後の活動にも期待が寄せられています。

人物像

吉緑は、楽屋入り早々にハヤリ目になるなど、波乱万丈なスタートを切りました。これにより、前座時代はタテ前座に迷惑をかけることもありましたが、彼の前向きな姿勢は周囲にも良い影響を与えています。2013年には、雑誌『ポパイ』の特集に掲載され、松浦弥太郎から「声に惚れた」と称賛を受けるなど、評価が高まっていきました。

また、2014年には虫垂炎で急入院し、一時は活動を休止することもありましたが、この経験を糧にさらなる成長を遂げました。更には30歳の誕生日には、師匠の代わりに山口県立大学で落語を披露し、彼にとっての特別な仕事のひとつとなりました。

活動の成果

辛い経験を乗り越えた彼は、2023年度のNHK新人落語大賞に進出し、注目を集めています。しかし、審査員からのフィードバックもあり、自身のスタイルを見つめ直すきっかけとなりました。

受賞歴

彼は若手落語家としての活躍も目覚ましいもので、2022年には『第21回さがみはら若手落語家選手権』で優勝し、『第33回北とぴあ若手落語家競演会』でも大賞を受賞しています。2023年にはBSフジの『Zabu-1グランプリ2023』でも優勝し、さらなる飛躍を見せました。

柳家吉緑の未来には、多くの可能性が広がっています。彼の努力と情熱により、これからも多くの舞台で観客を楽しませていくことでしょう。

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