柴原瑛菜

柴原瑛菜（しばはら えな）

1998年2月12日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州マウンテンビュー出身の女子プロテニス選手。橋本総業ホールディングス所属。

プロフィール

柴原瑛菜は、ダブルスを主戦場とし、これまでにWTAツアーで11勝を挙げるなど、輝かしい実績を残しています。WTAランキングでは、シングルスで132位、ダブルスで4位を記録。2022年には全仏オープン混合ダブルスで優勝、2021年にはマイアミ・オープン女子ダブルスで優勝を果たしました。また、2021年のウィンブルドン選手権では、青山修子選手とのペアで日本人女子ペア初のベスト4入り、2023年の全豪オープンでは準優勝を飾るなど、数々の偉業を成し遂げています。

来歴

両親は日本人で、カリフォルニア州で生まれ育った柴原選手は、7歳からテニスを始めました。幼少期からその才能は高く評価され、13歳までキンバリー・ポーの指導を受けました。8歳で全米協会の強化指定選手となり、2016年には全米オープンジュニア女子ダブルスで優勝。その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）にスポーツ奨学生として進学しましたが、2018年に休学し、プロに転向しました。

家庭内では日本語が使われていたため、日本語も堪能です。年に一度は東京の祖父母宅に滞在し、中学生時代から日本の大会にも出場していましたが、ルーツのある日本での生活には、居心地の悪さを感じていたそうです。2019年7月には、2020年東京オリンピック出場を目指し、日本国籍を選択しました。

青山修子とのペア結成

かねてより尊敬していた青山修子選手にペアを申し込みますが、一度は断られてしまいます。それでも諦めず、猛アタックを続けた結果、2019年8月のシリコンバレー・クラシックでパートナーを組むことができました。その大会で準優勝を飾ると、10月の天津オープンでは日比野菜緒・加藤未唯組を破り優勝。翌週のクレムリン・カップでも優勝し、2週連続優勝を果たしました。

躍進の2021年

2020年のサンクトペテルブルク・レディース・トロフィーでの優勝を皮切りに、2021年はアブダビ女子オープンで全豪覇者のペアを下し優勝。続くヤラ・バレー・クラシックでも2大会連続優勝を達成しました。マイアミ・オープンでは、WTA1000初優勝を飾り、ウィンブルドン選手権では、青山修子選手とのペアで日本人女子ペア初のベスト4入りを果たしました。この結果、世界ランキングで10位となり、トップ10入りを果たしました。

東京オリンピックとWTAファイナルズ

2020年東京オリンピックでは、女子ダブルスで青山修子選手とペアを組みましたが、初戦敗退。混合ダブルスでは、マクラクラン勉選手とペアを組み、準々決勝まで進出しました。その後、テニス・イン・ザ・ランドでシーズン5勝目を挙げ、BNPパリバ・オープンでベスト4。WTAファイナルズ出場も決定しました。WTAファイナルズでは、ラウンドロビンを突破し、準決勝で敗退。最終ランキングは5位まで上昇しました。

2022年、新たな挑戦と全仏オープン混合ダブルス優勝

2022年[[全豪オープン]]では、第2シードとして出場し、ベスト4に進出しましたが、準決勝で敗退。その後、シングルスにも注力するため、青山選手とのペアを一時休止し、他の選手とペアを組むようになりました。3月のBNPパリバ・オープンでは、エイジア・ムハンマド選手とペアを組み準優勝。全仏オープン混合ダブルスでは、ウェスリー・クールホフ選手とペアを組み、見事優勝を果たしました。

2023年[[全豪オープン]]準優勝

2023年からは青山選手とのペアを復活させ、全豪オープンで準優勝を飾りました。

主な戦績

WTAツアーダブルス優勝：11回
グランドスラム混合ダブルス優勝：1回（2022年全仏オープン）
グランドスラム女子ダブルス準優勝：1回（2023年[[全豪オープン]]）
WTAファイナルズ：ベスト4（2021年）

プレースタイル

ダブルスでの卓越した連携プレーと、安定したストロークが持ち味です。特にネットプレーでの積極性と、状況判断能力の高さが、数々の勝利に繋がっています。

人物

日本語と英語を話せるバイリンガルです。明るく、前向きな性格で、常に挑戦を恐れない姿勢が、多くのファンを魅了しています。

今後の展望

ダブルスでの更なる活躍はもちろんのこと、シングルスでの飛躍も期待されています。グランドスラムでのタイトル獲得、そして世界ランキングの更なる向上を目指し、日々努力を重ねています。

脚注

WTAツアー公式サイト プロフィール（英語）
ビリー・ジーン・キング・カップ プロフィール（英語）
国際テニス連盟 プロフィール（英語）
公式サイト（日本語・英語）

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