栗林良吏

栗林良吏（くりばやし りょうじ）選手のプロフィールと経歴

栗林良吏選手は1996年7月9日生まれ、愛知県海部郡佐織町（現在の愛西市）出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、右投右打のスタイルを持っています。2020年に広島東洋カープに入団し、今季まで活躍を続けています。

プロ入り前の経歴

幼少期から野球に親しんでいた栗林選手は、当初は内野手としてプレーしていました。愛西市立勝幡小学校や佐織中学校で野球チームに所属する中で、次第に投手への転向を決意。愛知黎明高校ではエース兼4番打者として名を馳せました。

名城大学進学後は山内壮馬コーチからの指導を受け、高校時代の成績を上回る成長を見せました。愛知大学野球リーグでのリーグ戦では、通算32勝を達成し、3年次にはノーヒットノーランも記録。一方で、大学日本代表にも選ばれるなど、活躍は群を抜いていました。

プロ入りとトヨタ自動車時代

大学卒業後、栗林選手はトヨタ自動車に入社しました。入社した2019年には、早くもエースとして活躍し、同年のアジア・ウインターリーグでも傑出した成績を収め、JABA選抜チームの優勝に貢献。この活躍が評価され、2020年のNPBドラフトで広島東洋カープから1位指名を受け、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。

広島東洋カープ時代

プロ入り後、2021年には佐々岡真司監督から抑え投手としての任務を与えられました。開幕戦で初登板し、三者凡退の見事な投球を披露。シーズンを通じて22試合連続無失点という新記録を樹立し、日本代表としてオリンピックにも出場しました。オリンピックでは金メダル獲得に貢献し、決勝戦では確実な投球で胴上げ投手の栄誉を得ました。2021年にはセ・リーグ新人王も獲得し、その年のルーキーとしての成果を評価されました。

2022年も引き続き好調を保ち、再びオールスターゲームに選出され、シーズン30セーブの快挙も達成しました。2023年にはWBC日本代表として名を連ねましたが、腰の故障によって離脱。その後は復帰し、クライマックスシリーズ進出に貢献しました。

2024年の成果と選手としての特徴

2024年には通算100セーブを達成し、NPB史上初の1イニング打者3人3球セーブを記録するなど新たな伝説を築きました。栗林選手の武器は、その155km/hに達するストレートと、高精度のフォークをふんだんに使用する投球スタイルにあります。梯子のようにしっかりとした投球リズムをもち、三振を狙う姿勢が非常に評価されています。

人物像

私生活では、社会人時代に結婚した相手とともに広島で生活を始めた栗林選手。幼い頃から中日ドラゴンズファンであり、趣味として釣りとゴルフを楽しんでいます。また、試合前には独自の儀式を持ち、心の準備を整えるという面が彼の人間性としての一面です。

栗林良吏選手は、すでに数々の記録を持つプロ野球選手として、今後の活躍にも引き続き注目が集まる存在です。

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