桃花台東駅

桃花台東駅について

桃花台東駅（とうかだいひがしえき）は、かつて愛知県小牧市に位置していた桃花台新交通桃花台線の終着駅でした。この駅は1991年に開業し、多くの乗客に利用されていましたが、2006年に路線が廃止されるとともに、駅も廃止となりました。ここでは、桃花台東駅の歴史や構造、周辺の状況について詳しく紹介します。

駅の歴史

桃花台東駅は1991年の春に開業し、その後2001年には「中部の駅百選」にも選ばれました。この選定により、駅の存在感が増し、地域の交通の要所としての役割を果たしていました。しかし、2006年10月1日に桃花台線が廃止されたことにより、駅も同時にその役割を終えました。

駅の構造

桃花台東駅は高架に設けられた無人駅で、1面2線の島式ホームを備えていました。小牧駅寄りには車両の入出庫のための線路も設置されており、信号機も存在しました。これは、営業運転に用いられないもので、主に車両の入れ替えに使用されました。特に、ピーチライナーの車両は片側にしか扉がないため、折り返しのためのループ線が設けられていました。このループ線は乗客の利用には供されていませんでしたが、将来的な路線の延伸を視野に入れた設計となっていました。

ホームにはホームドアが設けられており、完全に安全が確保された構造でした。ただし、エスカレーターやエレベーターは設置されていなかったため、バリアフリーには配慮が不足していた点が指摘されていました。

利用状況

桃花台東駅の乗客数は、「小牧市統計年鑑」によると、開業以降の数年間での推移が記録されています。当初は多くの利用者がありましたが、廃止年には顕著な減少が見られました。

駅周辺の状況

駅の周辺には、路線バスの停留所や商業施設、公共機関が点在しています。具体的には、サンコート桃花台、小牧大城郵便局、桃花台中央公園などがあり、地域の交通の便を支えていました。また、幼稚園やいくつかの道路も周囲に存在し、日常生活に便利な場所でした。

廃止後の状況

桃花台東駅は廃止後、駅舎の入り口は防火シャッターで封鎖され、内部には入れない状態が続きました。外光を入れるための窓も木材や鉄板で覆われ、防犯対策が施されました。長期にわたりこの状態が続きましたが、2016年からは高架構造物の撤去工事が始まりました。全線の撤去には約15年を要すると見込まれています。

おわりに

桃花台東駅は、小牧市における交通の歴史を刻んできた駅でした。廃止されてからも駅周辺は地域住民にとって重要なエリアであり続けています。今後もその足跡は地域の記憶として語り継がれていくことでしょう。

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