桜ミク

桜ミクとは

桜ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアのバーチャルアイドル「初音ミク」から生まれた派生キャラクターです。春をテーマにしており、ピンク色を基調としたデザインに、桜やさくらんぼのモチーフが取り入れられているのが特徴です。冬の「雪ミク」と対比して、春の風物詩として親しまれています。

歴史

桜ミクの起源には諸説ありますが、2011年に開催された公式ライブ「初音ミク ライブパーティー♪」東京公演の会場限定特典として配布されたフィギュア「ねんどろいどぷらす 初音ミク 桜バージョン チャーム」が有力とされています。ファンアートから派生したという説もありますが、公式な言及はありません。2019年には、KEI氏のイラストがクリプトン公式メインビジュアルとして採用され、ピアプロキャラクターズの公式ポータルサイト「piapro.net」に掲載されました。

地域振興

桜ミクは、地域振興にも積極的に活用されています。特に以下の地域やイベントで、その魅力を発信しています。

弘前さくらまつり

2019年3月7日、桜ミクは青森県弘前市の「弘前さくらまつり」公式応援キャラクターに就任しました。日本有数の桜の名所である弘前の魅力を、桜ミクを通じて広く発信しています。雪ミクが「SNOW MIKU」として定着しているのに対し、桜ミクは特定のイベントとのコラボレーションが少なかったため、弘前さくらまつりでの起用はファンにとって大きな期待となりました。

この企画の立役者の一人であるクリプトンの齋藤大輔氏は、「すごくいいパートナーに巡り会えた」と述べています。

弘前ねぷたまつり

2019年には、弘前さくらまつりの流れで、弘前ねぷたまつりともコラボレーションしました。

ひろはこ

2022年4月からは、弘前市と函館市の観光事業「ひろはこ」にも起用されています。

模型・ぬいぐるみ

桜ミクは、フィギュアやプラモデルとしても人気があります。

ねんどろいど 桜ミク

最初に商品化されたのは、グッドスマイルカンパニー（グッスマ）の「ねんどろいどぷらす 初音ミク 桜バージョン チャーム」です。その後、2013年3月には“ぷちでびる”氏によるリデザイン版「ねんどろいど 桜ミク」が発売され、以降も桜ミクのねんどろいど商品が展開されています。

2015年3月発売の「ねんどろいど 桜ミク Bloomed in Japan」は、グッスマの国内工場出荷（メイドインジャパン）第1弾を記念した商品です。「ねんどろいどぷち」や「ねんどろいどどーる」でも発売されています。

桜ミクダヨー

「ミクダヨー」の桜ミクバージョンとして、2013年のエイプリルフール企画で初登場しました。企画では桜ミクダヨーのねんどろいど製品が展開されるというもので、グッスマの該当ページでは「原型制作 ミクダヨー、制作協力 ミクダヨー、製造協力 ミクダヨー、企画協力 ミクダヨー」と記載されました。2015年には、実際に「ねんどろいど 桜ミクダヨー」として商品化・発売されています（付属アイテムは三色団子と大トロ寿司）。

1/10 桜ミク feat.KEI

書籍「フィギュアJAPAN キャラクター・ボーカル・シリーズ 01 初音ミク編」の特典スケールフィギュアとして登場しました（原画はKEI氏）。

その他のシリーズ

その他にも、様々なパブリッシャーからフィギュアやプラモデルが発売されています。

ドール・ぬいぐるみ

ドールやぬいぐるみとしても展開されています。

その他のメディアミックス

初音ミクのメディア展開において、桜ミクはバリエーションの一つとしてラインナップされることが多いです。通常のミクではなく、桜ミクが先に起用されることもあります。

桜ミクラッピング電車

2019年からは、弘前観光コンベンション協会とのコラボで、桜ミクのラッピング電車が期間限定で運行されました。

桜ミク×アニメイトカフェ

2021年には、グッドスマイル×アニメイトカフェ（秋葉原/大阪日本橋）で、コラボカフェが開催されました（2021年3月10日～4月12日）。

桜ミク POP UP SHOP

全国のロフト6店舗で、「『桜ミク』 POP UP STORE in ロフト」が2024年3月から5月にかけて開催されました。

弘前プラザホテル

2024年4月からは、「桜ミク×ひろはこ」の一環として、青森県弘前市の弘前プラザホテルで桜ミクコラボルーム宿泊及びオリジナルグッズが期間限定で展開されました。コラボルーム50泊分の予約は受付開始からわずか40分で完売し、ホテルの支配人は「素直に驚いている。人気キャラとコラボできて光栄」と語りました。

開創1150年記念 醍醐寺 国宝展×桜ミク

2024年6月15日～8月25日に大阪中之島美術館で開催される「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」とのコラボレーションが決定しました。展覧会会場内では、来場者のスマートフォンを利用したAR体験や限定グッズの販売、館内放送が初音ミクの声になるほか、音声ガイドのスペシャルトラックとしてミクの担当パートが収録されます。

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