樋口武大

樋口武大：いじめから王者へ、そしてBreakingDownのリングで

樋口武大は、1988年生まれの日本の総合格闘家であり、近年はインフルエンサーとしても活躍する人気格闘家です。東京都東久留米市出身。高校時代は不良が多くいじめが絶えなかった環境の中で、強くなりたいという強い思いを抱き、格闘技の道へと進みます。矢野卓見道場で鍛錬を積んだ樋口は、その後、数々の戦いを経て、日本の格闘技シーンを盛り上げてきました。

THE OUTSIDERでの活躍

2011年、樋口はTHE OUTSIDERでプロデビュー。数々の強豪選手を相手に、卓越したグラウンド技術を武器に勝利を重ねていきます。特に注目すべきは、朝倉未来選手との対戦です。2013年にはアンクルホールドで一本勝ちを収め、2015年には再戦で惜しくも敗北を喫するも、その実力は広く知られるようになりました。

2014年には、白川陸斗選手を相手に60-65kg級王座決定戦を制し、第2代王者に。その後、朝倉未来選手の王座剥奪に伴い行われた王座決定戦で関翔汰選手を下し、第4代王者に返り咲きます。その後も防衛戦を重ね、THE OUTSIDERにおいて確固たる地位を築きました。

DEEP、そしてBreakingDownへ

THE OUTSIDERを主戦場として活躍した樋口は、DEEPにも参戦。2019年には高塩竜司選手に敗れるものの、2020年には朝倉未来選手の一期生である西谷大成選手を相手に勝利を収めます。

2022年、樋口は新たな舞台であるBreakingDownに参戦。初出場となったBreakingDown6では信原空選手に判定で敗れましたが、これは樋口にとって初のキックボクシングルールでの試合でした。その後は、BreakingDownのリングで数々の激闘を繰り広げます。ヒロヤの兄である近藤優太選手を相手に一本勝ち、日韓対抗戦では韓国のイ・サンイル選手に判定勝ち、さらに森選手を相手に勝利するなど、その人気はますます高まりました。

しかし、BreakingDown10ではカンジ選手との対戦で、延長ラウンドに左ハイキックを受け、出血によるドクターストップでTKO負けを喫します。さらに、BreakingDown11のオーディションでは乱闘騒ぎに巻き込まれ、左肩の脱臼などの怪我を負い、長期欠場を余儀なくされました。

復活と新たな挑戦

長期欠場を経て、2024年10月、「BreakingDown13.5」で復帰を果たした樋口。対戦相手は「BreakingDown11」のオーディションで乱闘となり、足を骨折させた因縁の相手、足ポキニキでした。MMAベアナックルルールで行われた試合は、第1ラウンドはドローの判定。しかし、レフェリーストップが入り、TKO負けという結果に終わりました。

高校時代のいじめという苦い経験から、格闘技の世界へと足を踏み入れた樋口武大。数々のタイトルを獲得し、人気インフルエンサーとして活躍する一方で、BreakingDownでは幾多の激闘を経験し、怪我による長期欠場も経験しました。それでもなお、リングに上がり続ける樋口の情熱は、多くのファンを魅了し続けています。彼の格闘技人生は、これからも多くの人の心を掴み続けることでしょう。

戦績

樋口武大の戦績は、総合格闘技、キックボクシングにおいて数々の勝利と敗北を記録しており、その詳細は公式記録等を参照ください。

その他

樋口武大は、自身の経験に基づいた漫画「ザ・ガードマン」の監修にも携わっています。この漫画は、彼の波乱万丈な人生の一端を垣間見ることができる貴重な作品となっています。

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