横山雄哉

横山 雄哉のプロ野球選手としての歩み

横山 雄哉（よこやま ゆうや）は、1994年2月21日生まれで、山形県東村山郡中山町出身の元プロ野球選手です。投手として阪神タイガースに在籍し、活躍したのち、現役を引退しました。彼の野球人生は、幼少期から始まり、様々な困難を経て築かれたものでした。

経歴の始まり

横山は中山町立長崎小学校で軟式野球を始め、その後、中山中学校に通い「中山ベースボールクラブ」に所属することで、野球への情熱を深めていきました。山形中央高校への進学後は、その才能が評価され「菊池雄星の再来」とも呼ばれました。高校2年生の時にはエースとなり、春・夏の甲子園にも出場しましたが、残念ながら初戦敗退が続きました。高校時代には、当時の後輩にも期待の投手がいて、齋藤友貴哉がいます。

プロ入り前の挑戦

高校3年生の秋、横山はプロ入りの意志を示すために志望届を提出しましたが、2011年のドラフトでは指名されず、新日鐵住金鹿島に入社します。入社1年目から公式戦に登板し、トレーニングの成果もあって球速が向上。2年目に入ると、147km/hのストレートと鋭いスライダーを武器に、主戦投手としての地位を確立しました。

阪神タイガースでの活躍

2014年、横山は阪神タイガースからドラフト1位指名を受け入団。契約金は1億円に達し、彼は山形県出身の選手として、36年ぶりに新人として阪神に入団しました。このドラフトでは、同じチームメイトの石崎剛も指名され、球団史上初となる同一チームからの1位、2位指名が実現しました。ドラフト直後、横山は台湾で行われた21U野球ワールドカップに日本代表として参加、準優勝に貢献しました。

入団後は病気の影響で不安なスタートとなりましたが、2015年に一軍デビューを果たしました。初登板では巨人相手に好投しましたが、勝ち星には恵まれず、その後もコンディション不良で苦しみました。2016年には初勝利を上げるなどの成果もありましたが、怪我に悩まされる時期が続きました。

現役引退とその後

2020年、横山は育成選手として再契約され、シーズン終了後に戦力外通告を受け、現役を引退すると発表しました。引退後は阪神球団の職員となり、「タイガースアカデミー」の専属コーチとして活躍しましたが、1年で退団。その後は新たに株式会社SIRに勤務し、彼自身のアパレルブランドも立ち上げるなど、多岐にわたる生活を送っています。

投手としての特徴

横山は最速151km/hのストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークといった多彩な投球を持ち味としていました。特に、高めのストレートで打者を翻弄するスタイルが特徴でした。その姿勢は多くのファンに記憶されており、再起を果たす姿を期待する声も多くありました。

彼の野球への取り組みや、現役引退後の挑戦は、多くの人々に影響を与えています。今後の活躍にも期待が寄せられる横山雄哉の物語は、野球界において新たな希望の光となるでしょう。

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